数字の入力間違いの見つけ方
こんにちは、中小企業診断士の杉本です。
日々の業務の中で、帳簿の残高やエクセルの集計の数字が手元の資料と合わないときの検算方法をご紹介します。
それは、「差を9で割る」です。
仕訳の入力や予算を立案する際など、手元資料の数字をエクセルや会計ソフトに入力することがあるかと思います。
例えば予算を立案するために損益計算書をエクセルに転記する際、売上から入力を始めて、売上原価、販管費と入力し、営業利益で手元資料と誤差が出た場合、その差額を9で割ってみます。
もし割り切れた場合は、入力した数字の桁を入れ替えて入力している可能性があります。
本来、販管費に入力すべき数字の1つが「1,250」であったところ「1,520」と入力してしまった場合、営業利益で手元資料と270円の差額が発生します。
この差額を9で割ると30となり、割り切ることができます。
位の数字の入れ替わったことで差額が発生している場合は必ず9で割り切ることができ、
差額を9で割って出た数字が
1~9の場合、1の位と10の位の入れ替わり
10~99の場合、10の位と100の位の入れ替わり
100~999の場合、100の位と1000の位の入れ替わり
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となります。
差額が発生した場合は、とりあえず9で割ってみると原因の早期発見に繋がるかもしれません。
中小企業診断士 杉本貴弘