組織・人材育成 考え方

「手段」と「目的」のすり替わりが目的達成を遠ざける

こんにちは、伊藤です。
目的を達成しているにも関わらず、成果に繋がらないことはありませんか。

 

例えば、社内会議。
会議は本来、情報共有や組織の意思決定を行う場です。
しかし、定例開催や同じテーマの議論により、「会議をすること」「話し合いをすること」自体が目的となり、
組織の意思決定に辿り着かないということはありませんか。

 

あるいは、企業HPの更新。
HPの更新は、認知度の向上による新規顧客の獲得、既存顧客の維持などの目的があります。
目的を達成するために「毎日HPを更新する」という手段を選んだ場合、
当初は目的を意識し更新することが出来ると思いますが、
業務がルーティーン化すると「毎日更新すると決めたから更新をする。」という気持ちに変化し、
「今日も無事にHPの更新が出来た」など、手段であった「HPの更新を毎日行うこと」が目的に変化してしまいます。
本来の目的を見失った投稿は、次第に質が低くなり、やがて更新も疎かになるでしょう。

 

手段はあくまでも目的を達成するための方法であり、
目的よりも下位層である手段が目的になってしまうと、いつまでも本当の目的にたどり着くことができません。
では、どうすれば目的と手段を混同せず、本来の目的を達成することが出来るのでしょうか。

 

それは行動をする時に「なぜ行うのか」と問いかける、すなわち、「なぜ」を常に意識することです。

 

「なぜ」と問いかけ続けることで、本来の目的を導き出すことができます。
常に問いかけを行うのは難しいという場合は、目的を目につくところに置いておくことも有効です。

 

手段の目的化は目的の達成を遠ざける一方、目的と手段の違いを認識し、目的達成が実現できれば、
当初設定した目的が手段に代わり、さらに上位の目的設定、目的への達成に進むことも可能となります。

 

今、もし、ルーティーン化している業務があれば、「なぜこの業務を行うのか」を改めて考えてみてください。
「なぜ」と問いかけ考えることで、業務への意識、行動が変化すると思います。

伊藤侑加

経営基盤の強化 考え方

売上を分解することでアプローチすべき側面が見える

こんにちは、中小企業診断士の杉本です。

 

企業の売上は単価×数量に分解することができます。
そのため、売上を伸ばすには販売単価を上げるか販売数量を増やす必要があります。

 

商品の基本価格の設定方法には大きく分けて3つの方法があります。

①コストに利益を上乗せして価格を設定する方法、②消費者がどの程度の価格なら購入してもよいと考えるかを調査・推測し、価格から逆算してコストを算出し利益を確保する方法、③市場価格に対抗するように価格を設定する方法であり、それぞれコスト、需要、競争の視点から価格を設定します。

 

単価はその商品の価値であり、単価を上げるためには商品の価値を上げなければなりません。

商品の価値を上げるためには、素材の変更や品質の向上による商品の改良、ブランドイメージの構築により消費者に今の価格以上の価値があると認めてもらう必要があります。

 

数量をさらに分解すると、①顧客数×②購入数量×③購入頻度に分解することができます。

 

①顧客数は既存顧客と新規顧客にさらに分解することができ、既存の顧客をどのように引き留めるか、新規顧客を如何にして確保するかが重要となります。

既存顧客の引き留めにはポイントカード、新規顧客開拓には初回クーポンやHP・SNSでの広告宣伝等があります。

 

②購入数量は1度に購入する数量です。

購入する数量を増やすには、野菜コーナーの近くに鍋用のスープを置いて購買を促進するクロスセルと呼ばれる方法やセット販売、商品ラインナップの拡充等の取り組みがあります。

 

③購入頻度を増やすためには顧客からの視点を持ち、何故当社で購入するのか(しないのか)の理由を考える必要があります。

値段が手頃である、お店までの距離が近い、品質が良い等の顧客の心理・行動を推察し、購入されない理由を無くすことで購入頻度の向上に取り組みます。

 

売上を伸ばすためのアプローチ方法は様々ですが、どの様な側面から行うのが良いか、一度売上を分解して考えてみてはいかがでしょうか。

 

中小企業診断士 杉本貴弘

経営基盤の強化 経営改善について 考え方

最近の経営相談の様子

フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。

 

ここ最近、資金繰りが急激に悪くなり事業が立ち行かないという相談が増えてきました。

 

当社では無料経営相談を行なっていますので、初回は事務所にお越しいただきお話を聞かせていただくのですが、すでに財務状態は著しく毀損されており、深刻になっていることが多いです。

 

例えばこのような感じです。

・ほとんど現預金がない(数十万円程度)

・今月中にも資金ショート

・金融機関への融資を申し込んでもゼロ回答

・消費者金融やカードローンは限度額に達している

・ファクタリングを行なっており法外な手数料を支払っている

・仕入れ先への支払いが滞っている

・個人資産もなく、役員報酬もとれていない

 

このような状況で、「どうすれば良いですか?」と相談に来られてもできることはほとんどありません。

 

いくつかの案は提示できますが、(社会保険を遅らせる、税金を分割する、仕入先へ支払いサイトの変更をお願いする、入金サイトを早めてもらうなど)、いずれにしても「今日、明日に何とかして欲しい」というような要望には残念ながら応えることができません。

 

このような相談が多くなっている背景として、新型コロナによる外部環境の変化もありますが、少し厳しい言い方をすると、経営者になってはいけない人が経営をやってしまっているケースも少なくありません。

 

経営する能力(顧客の創造、組織化、仕組み化、利益管理など)がなく、その必要性も感じていない人が経営をやっているため、動いても赤字、動かなくても赤字というような構造になってしまっています。

 

経営の難しい話はさておき、商売をするならば下記のことは当たり前とのこととして取り組みましょう。

・「誰に」「何を」「どのように」「どの程度」販売するのかを明確にする

・運転資金は最低でも月商(1ヶ月分の売上)と同額、理想は3ヶ月程度保有する

・借入をしてでも運転資金を確保。運転資金がないのは最悪。

・試算表を作成し、1ヶ月でも営業利益が赤字ならば、固定費の削減や単価アップ、原価率の低減に努める

 

これを当たり前のようにやれないのであれば商売に向いていないと思った方が良いと思います。

(ハッキリ指摘した方が分かりやすいでしょ(笑)) 

 

まだまだ先行きが不透明な時代です。

  

足元を固めながら将来の漠然としたリスクを考慮した経営を心がけましょう。

 

 中小企業診断士 長尾康行

考え方

気持ちを新たに

こんにちは、伊藤です。

 

淀屋橋の新事務所に移転して4日経過しました。

 

新事務所は淀屋橋駅の南側に位置し、近隣には、淀屋橋odonaという商業施設や、医薬・健康の神社として有名な少彦名神社があります。
少彦名神社は、只今、風鈴を飾られており、涼しげな雰囲気でした。

 

移転先の新事務所は、心斎橋の前事務所と比較し、約2倍の広さに、会議室も1室から3室に増床しております。

 

世の中が経費削減などにより、事務所縮小の動きを取る中、これまでよりも広い事務所で働けることに喜びを感じつつ、賃借料が大幅に増加するとも聞いており、身の引き締まる思いです。

 

また、前事務所よりも広くなったことで、物理的な移動距離が増えるため、今まで行っていた業務で非効率な箇所がないかを見直して、より効率的に業務が出来るようにしなければならないと感じています。

 

気持ちを新たに業務に励みたいと思います。

伊藤 侑加

組織・人材育成 考え方

人への投資が業績を向上させる

 

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。本日からお盆休みの企業もあるのか、街を歩く人が少し少ないように感じます。高速道路の渋滞情報を聞くとコロナ前の行楽シーズンを思い出します。

 

日本企業は人への投資で後れを取っていると言われています。厚生労働省の推計によると国内総生産(GDP)に占める企業の能力開発費の割合は0.1%(2010年~2014年の平均値)となっており、欧米の1~2%と比較すると非常に低い割合となっています。

 

また、仕事に関連するリスキリングへの関心が高まる中、実際に日本人がリスキリングに取り組む割合も欧米と比べて低いようです。

 

基本的な私のスタンスは、時代の変化や企業の戦略、従業員のライフプランなどに応じて、従業員自身が自発的にスキルアップや新たなスキル習得に取り組むものであり、会社では各スキルを活用し、パフォーマンスを発揮する場と考えています。

 

どれだけ会社が人への投資(社内外の研修や資格取得支援、労働環境の整備など)を行ってもそれを受ける従業員に向上心や学びなおす意欲がなければ、全く意味がありません。

 

しかし、人への投資を積極的に行っている企業の業績は、そうでない企業と比較して良い割合が高いことを考えると会社としても何かしらの従業員への投資を考えるべきかと思います。

 

長年、同じビジネスモデルで事業を続け、中長期的に業績が低迷している企業は多く、特に経営改善や事業再生でご支援させていただく企業様はその傾向が強いように感じます。

 

既存事業を立て直すのも新事業を展開するのも人が大切なことは言うまでもありません。

 

コロナの影響が長引き、まだまだ先行き不透明な状況だからこそ、人材教育費を含む未来費用(未来の売上・利益に繋がる経費:教育費以外では広告宣伝費なども該当する)の金額や売上・利益・経費に対する割合を見直してみてはいかがでしょうか。

 

中小企業診断士 木戸貴也

考え方

ミサンガを売る少年との出会い

先日、会社近くのデパートの入り口付近で、自転車に乗って日本一周を目指している少年がミサンガ(ひも状のアクセサリー)を200円で売っていました。

小学校6年から中学生くらいの歳でしょうか。私自身、自転車が好きなのとその目標や熱量がどこからくるのか興味があったので、少し話を聞いてみると、その子は性別上、女性であるが心は男であり性同一性障害であると教えてくれました。

 

自転車で日本一周することは女の子にはできないからそれを実行して漢(プラカードには男ではなく漢と表記されていました)になり、親や周りを納得させると笑顔で教えてくれました。200円のミサンガの収益は旅の費用だと思っていたのですが、どうやら性転換手術を行う費用を自分で稼ぐとのことです。

 

 

その年齢の時の自分と比較すると恥ずかしくなりました。ビジョンや目標、何かを成し遂げるために努力することも熱量も何もなかったのですから。

 

 

 結局私はポケットにあった4,000円でミサンガを1本購入し、インスタグラムを相互フォローしました。

 

4,000円も受け取れないとのことでしたが、「インスタグラムで僕の知らない世界を見せてほしい。どんな人と出会い、何を思うのか。それを見ることができれば4,000円は安い」と伝えました。

 

子供だから、年下だからとかは関係なく、本やネットでは学ぶことができないことを教えてもらったと感じました。

組織・人材育成 考え方

理想のリーダーについて考える

 

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。昨年から花粉症がひどくなり、梅雨明け後からは特につらいシーズンに入りました。

今は飲み薬で何とか耐えている状況です。

 

今回は、「理想のリーダーについて考える」というテーマですが、ここでのリーダーは主に現場のリーダー

(組織の規模等にもよりますが、チーフとかリーダー、主任、係長などのロワーマネジメント)を中心に考えています。

(もちろんトップマネジメントやミドルマネジメントにも通じる部分はあります。)

 

現場リーダーの役割は、現場の指揮や統制など末端での業務遂行を部下に対して直接指示し、

トップマネジメントやミドルマネジメントが決定した戦略や戦術、施策などを現場に伝令、浸透させることです。

 

そのため、会社の方針を理解し、現場やチームなど小単位の組織の状況や空気を感じ取り、

適切な行動や発言などにより円滑に業務を進める必要があり、現場作業全体に関する知識や経験、

リーダーシップなどのスキルも求められます。

 

では、理想のリーダーとはどのようなリーダーでしょうか。

例えば、下記のようなタイプのリーダーは部下を大切にしているように感じます。

 

◆目標や細かいルールなどのプレッシャーがないリーダー

◆飲み会やレクリエーション等が多く、楽しいリーダー

◆間違いやミスを指摘せず、いつも褒めてくれるリーダー

 

これらは、部下の今にとって良いリーダーです。

 

しかし、現在は良くても将来はどうなのでしょうか。1年後、2年後、3年後など十分な成長が感じられているのでしょうか。

 

本当に部下を大切にする理想のリーダーは下記のようなタイプだと考えています。

 

◆高い目標を設定し、ルールにも厳しいリーダー

◆部下の成長を優先し、できないことや問題点をはっきりとさせるリーダー

◆相手の成長を思い、厳しいことも伝えられるリーダー

 

このタイプは部下の今にとっては嫌な面が強く、厳しいリーダーと嫌厭されることもあります。

しかし、数年後には成長を実感でき、この厳しさが今に生きていると感じる時が来ます。

 

会社の成長と部下の成長を中長期的な視点で捉え、成長をサポートできるリーダーを目指していきましょう。

 

中小企業診断士 木戸貴也

考え方

毎日、少しの努力が大きな成長につながる

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。

 

私が20歳代前半から大切にしており、最近、社内の会議で参加メンバーに話したことをご紹介します。

 

 

毎日、少しの努力、もう1%頑張ることで1年後には大きな成長に繋がり、少しの怠けが積み重なると何も成長出来ない、衰退してしまうことを数字で表現したものです。

 

実際の仕事や生活の中で1%がどの程度なのか判断は難しいところもあるのでイメージとして考えてもらえたらと思います。

 

前職での営業活動では日々少しでも多くのお客様を訪問し、何か提案できること、何か営業出来ることはないかと考え、活動量を増やしていました。

 

皆様も今やっている仕事、将来のためにやった方がいいことなど、何でもいいと思うので、日々継続できる努力を習慣化し、1年後、2年後には大きな成長を実現していきましょう。

 

中小企業診断士 木戸貴也

経営方針書 考え方

考え方が変わる

フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。

 

最近、歳を重ねたせいか考え方が丸くなったというか、昔のような尖った感じがなくなったと思うことが多くなりました(周りがどう思っているかは分かりませんが・・・)。

 

例えば、社員Aの欠点や短所が気になると、そこばかりが気になっていたのですが今は「でも、こういう長所があるし、誰でも得手不得手があるのは普通のこと」と自然に思えるようになってきました。

 

また、ある日は「会社が緩んできているから、厳しい話をしよう」と思い、朝礼で厳しい話をするのですが、数時間後には「言いすぎたかな」と思い直すことも増えました。

 

どういう心理状況なのかは自分でも分かりませんが、「社員を信じて任せる」ことが自然にできるようになっているのだと思います。

 

性格上、私は仕事の全てを把握したいと思ってしまうので、どうしてもあらゆることに口出ししたり、自分の思うような方向に進めるために社員の意見を否定したりしたくなっていたのですが、社員が増え、各々が成長していることで自然に自分の考え方も変わってきました。

 

3年前に拡大路線に舵を取り、その際に経営方針書を作成し、それを共有してきたのが良かったのかもしれません。

 

いずれにせよ、この歳で性格や考え方が変わってきたというのは、私自身が事業の拡大や採用・教育に注力する過程の中で成長したことだと思います。

 

今後は仕事に対しては厳しく、人に対してはもっと優しくなれるよう、さらに人間力を高めたいと思います。

考え方

会社の内部に成果はない

 

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。

 

事業を拡大しようと思うと既存の市場でシェアを増やすか新商品を販売するか新市場を開拓するか、または全く新分野へ事業領域を広げなければなりません。

 

しかし、事業が拡大すると会社内部へ視点が移り、社員のモチベーションアップやチームワークを良くすること、業務を効率的に回すことなど社内の「人と仕事」のマネジメントが増えていきます。

 

そして、多くの経営者が組織の管理や運営に時間と労力を注ぐのですが、会社の内部には「コスト」しかありません。売上は常に会社の外側にあり、市場には顧客と競合しかいません。

 

もちろん、生産性向上や品質向上、コスト削減、クレーム低減、職場環境改善など「お客様の要望を満たすための内部体制構築」に一定の時間を使う必要はあるのですが、やはりメインは外に目を向けなければなりません。

 

特に新型コロナが感染拡大し、事業環境が大きく変わった約2年間に視点を外に向け、新しいお客様をつくりだす活動をどれだけ行ってきたかの差が、会社の業績に出始めているようにも感じます。

 

最近、「内部の管理に時間や思考と使っているな」、「あまりお取引先やご紹介先様などを訪問していないな」と少しでも感じられた方は、一度、視点を会社外へ移してみてください。

中小企業診断士 木戸貴也