組織・人材育成 考え方

良い職場環境のメリット

こんにちは、営業事務の中村です。フラッグシップ経営に入社して3か月が経ち、前職との違いから「職場環境」の大切さを実感しています。

職場環境とは、職場において労働者が関わる、会社の設備や体制、勤務時間、働く人同士の人間関係など物理的なものから精神的なものまで、すべてが含まれます。

良い職場環境は、企業や従業員にとって不可欠な要素であり、仕事の場で築かれる雰囲気が、業務に影響を与えることは言うまでもありません。今回は職場環境が良いことのメリットをあげていこうと思います。

 

1. 生産性の向上
良い雰囲気の職場であるとポジティブな気持ちで仕事に取り組むことができます。仕事へのモチベーションやエネルギーが高まり、生産性の向上に繋がります。また、社員同士がチームとして協力する雰囲気も業務の効率性を飛躍的に高める要因となります。

 

2. 従業員の満足度向上

職場が良い雰囲気で満ちていると、従業員は仕事に対する満足度が高まります。チームワークの向上など、ポジティブな雰囲気は従業員が働くうえでのストレスを軽減し、仕事に対するやりがいを感じる要素となります。

 

3. 新しいアイディアの創出・イノベーションの促進
良い職場環境では、従業員が自由にアイディアを出し合い、業務改善やイノベーションが生み出しやすくなります。最近では弊社でも人事・組織を改善するための打ち合わせを行い、様々な意見を出し合いました。よりよい会社を作ろうという意識を持っている会社に所属していることやそれに携われることはとても貴重な経験だと感じますし、関われることもとても嬉しく、わくわくします。

 

上記の通り、良い職場環境がもたらすメリットは多岐にわたります。弊社は来月、再来月と新入社員が増えていきますので、良い雰囲気を作り出していけるよう、社員全員で頑張りたいと思います。

中村菜摘

組織・人材育成 考え方

ワクワクするか、心が踊るのか

 

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。

 

今年も残すところ1か月弱となり、年始に設定した目標を振り返ったり、来年の目標を考える方も多い時期ではないでしょうか。

 

目標を考える際、現実的で達成可能性が高い目標を設定したり、逆に高すぎて達成できるかどうかわからない目標を設定したり、目標をどの程度に置くのかは様々ですが、どのような目標設定であっても大切にしてほしいことがあります。

 

それは、その目標がワクワクするのか、考えると心が躍るものなのかどうかです。

 

お客様の目標や部下の目標など、誰かの目標について話を聞くことが多いのですが、話している人がどんどん饒舌に話してくれる、楽しそうに話してくれる、前のめりに話してくれるなどエネルギーを感じることもあれば、一方で、話すトーンが低く、テンションが低い時もあります。

 

この場合、よくよく話を聞いていると自分自身の目標というよりかは、誰かから求められる自分を目標としていることがあります。また、単にモチベーションが低いだけのこともあるでしょう。

 

モチベーションについては、誰かが上げてくれるものではないので、自分自身で将来像を描き、モチベーションが出てくる目標を考えるしかありません。

 

しかし、誰かから求められる自分を考えて目標とできること自体は、客観視し、組織内での役割を考えてのことなので、素晴らしいことだとは思います。

 

ただ、それがワクワクする目標なのか、心が躍る目標なのかと言うことです。

 

年度目標であれば、1年間その目標に向かって日々、取り組むわけです。1年間は振り返るとあっという間かもしれませんが、実際に毎日その目標に向かって活動することは並大抵の努力ではできないものです。

 

多くの人が、年初に設定した目標を忘れ、年末になって初めてそれを振り返る、または思い出すこともないということを経験したことがあると思います。

 

だからこそ、誰に何を言われようが、どれだけ忙しくても、それを達成したいと思える目標を考えてほしいです。

 

もし、この年末年始で、誰かに話したくてたまらないような目標を見つけられたら、それだけでもとても幸せなことかもしれませんね。

 

中小企業診断士 木戸 貴也

組織・人材育成 考え方

自分の強みや才能を導き出すツール「StrengthsFinder」とは

みなさんこんにちは。10月に入社しました営業事務の中村です。

早速ですが皆さま「StrengthsFinder(ストレングスファインダー)」をご存知でしょうか。

 

StrengthsFinderとは、個人の優れた点や才能を特定するツールであり、それを活かすことでより生産的で充実したキャリアや生活を築くための手助けをします。わたしは今回転職する時、自分の強みを洗い出す際に活用しました。

 

StrengthsFinderには、34の異なる資質(強み)があります。この中には「戦略性」「責任感」「達成欲」「コミュニケーション力」などが含まれており、質問に答えていくことでその中から5つの主要な自分の資質(強み)が導き出されます。これらの資質は自分がどのように物事(仕事)に取り組むかやどのように他者と関わるかを示す手がかりとなります。

 

ちなみにわたしの上位5つの資質は
1.調和性 2.共感性 3.公平性 4.成長促進 5.アレンジ でした。

 

資質がわかると、StrengthsFinderの公式サイトや本に解説が載っているので、それをもとに自己分析を行い、下記がだいたい私の強みであることがわかりました。
(34の資質については様々なサイトに解説が載っていますので調べてみて下さい。)

 

・人が楽しく過ごしたり喜んでいる状態が喜び
・合理性だけでなく、人の感情を考慮して判断することができる
・えこひいきせず言行一致しているので透明性が高く周囲の人から信頼される
・人を忍耐強くサポートする
・1つのやり方にとらわれず柔軟に進めることができる

 

これを元に転職活動を行い、ご縁があったのがフラッグシップ経営です。
このように私は転職活動の際に活用しましたが、皆さまも会社の従業員の方や採用予定の方に活用すると意外な方にリーダーシップの適正があったり、営業の適正があったり…。予想外な適正が見つかるかもしれません。

 

ぜひ一度、お試しください。

中村 菜摘

組織・人材育成 考え方

成果の出る会議にするための3つのポイント

こんにちは、伊藤です。

先日、帰り道に「会議ばかりで仕事をする時間がない。」「会議をしても業績は上がらないのに、なぜ会議ばかりするのか。」と
話している方がいました。

私も経験があるので、とてもわかります。

 

会議とは本来、①認識の共有、②新たな取り組みなどに対する意思決定、⑤アイディアの想起と創造など、
何かの成果を出すために行われるべきものですが、

①単なる業務報告会になってしまっている、②誰からも意見が出ない、③しまりのない会議となっている などから、
会議に参加すること自体が億劫となり、会議をすることが目的となってしまうことも多々あります。

企業や社員の成長に繋げていくための
成果の出る会議とするためには、3つの事を意識することが重要です。

 

 まず1つめは「目的とゴールを明確にすること」です。

事前に、会議の「目的」と「ゴール」を明確にすることが大切です。
議題を事前に知ることで参加者はそれぞれの意見を持った上で会議に臨むことができます。

事前に議題を集め、アジェンダ(議題表)の作成を行うと良いでしょう。

また、会議中には必ず議事録の作成を行い、決定事項を明確にします。
会議では複数名が参加することにより、参加者の主体性が薄くなる恐れがあります。
そのため、決定者事項には運用責任者を設定します。

会議の決定事項を運用し、次回の会議で決定事項が実行できたか検証を行います。
PDCAを回して成長に繋げていくことが大切です。
 

2つ目は「時間を守ること」です。
会議は仕事の成果を出すための意思統一を図るためのツールであり、
それだけで会社の成果が出るわけではありません。
また、参加者の貴重な時間を割いているため、人数×時間を費やすことになるのです。
だらだら時間をかけるのではなく、決定すべきことを決定し、仕事に集中することが大切です。
 

3つ目は1番大切な「誰もが話せる雰囲気つくること」です。

会議で良くあることとして、特定の人しか発言をしないことです。
発言しない人は、積極性に欠けると捉えられてしまうこともありますが、
「わからないことを素直に発言していいのか?」「みんなと違う意見を出していいのか?」「発言してもすぐに却下されるから発言しづらい。」など、
失敗することや大人数と違う発言をすることが怖く、発言できないのかもしれません。
発言内容によっては無責任さや、何を言っているのだろうと思う場面もあるでしょう。
しかし、話を最後まで聞くこと、否定をする時には肯定的否定を行うことを意識し、
誰もが話せる雰囲気をつくる(心理的安全性をつくる)ことを大切にしなければなりません。
 心理的安全性から創造性が生まれ、次の成長や予想もしなかった創造が出来ることもあります。

 

目的をもって会議に臨み、お互いを尊重することで成果が出る会議を行い、
PDCAを回していくことで、生産性の向上を実現し、企業の成長を促していきましょう。

伊藤 侑加

 

組織・人材育成 考え方

損得勘定は最優先事項ではない

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。

 

劇作家ウィリアム・シェイクスピアの作品のひとつである『ハムレット』で、「人生は選択の連続である」という言葉があり、シェイクスピアの名言とし有名な一文となっています。

 

この言葉までの流れや言葉に対する解釈は人によって様々でしょうが、人が1日に1000回以上の選択を行っていると言われており、私たちの人生は選択の連続であります。

 

朝何時に起きるのか、朝食は何を食べるのか、どの服を着るのか、何時の電車に乗るのか、など小さな選択を毎日繰り返しています。

 

日常的な選択は、無意識のうちに行っていることが多く、日々のルーティンになってることが大半です。

 

しかし、大きな決断やイレギュラーへの対応など検討が必要なケースでは、何かしらの判断軸を持って、検証し、意思決定します。

 

この判断軸は、人それぞれであり、同じ人でも内容やタイミングによっては、判断軸が変わることも少なくありませんが、私の中で重視している2つの軸があります。

 

それは、「損得勘定で判断しないこと」、「より険しそうな道を選ぶこと」です。これは、今までの進路選択や資格の取得、仕事での判断など、仕事やプライベートを問わず変わりません。

 

(このブログを書きながら、妻のことを「より険しそうな道」と思って意思決定しているわけではないので、例外もあるなと言うことに気付きました。)

 

特に損得勘定で判断しないことは、自分自身の大切にしている判断軸であるのですが、周りに対しても損得勘定が垣間見えると少し引いてしまうところがあります。

 

もちろん、その人の判断軸での意思決定なので、それに対してどうこう言うつもりはありませんし、その意思決定を尊重しています。

 

損得勘定が意思決定に介入する背景には、色々な考えや感情があるとは思いますが、スパイト行動が関係していると考えています。

 

●誰かが得をしているのは許せない(その人が損をしているわけではない)

●自分よりもスピードを出している人が捕まらず、自分が検挙されるのは受け入れられない(その人がスピード違反をした事実には変わ

りないのに)

●あの人だけ昇給をしているのに自分は昇給していない(その人は減給となり実損を受けたわけではない)

●自分も我慢してるのだから、あの人も我慢するべきである(そもそも我慢していることの基準は人それぞれ)

 

と言ったように自分や相手の損得が判断軸に介入しているケースです。

 

誰かが昇給したのなら、自分もそうなれるように頑張ればいいだけ。スピード違反で捕まりたくなければ、法定速度を守ればいいだけ。自分も相手も我慢しない状態を目指せばいいだけ。

 

1つの選択だけでは、誰かの得、誰かの損となることもあるかもしれませんが、全体を俯瞰し、視座を上げて考えれば如何に損得勘定が優先された選択が小さい話なのかと思えてしまいます。

 

ましてや気に入らないからといって他人を攻撃したり、陰で悪口を言ったり、陰湿な行動をとるのは論外です。

 

プライベートなら好きにすれば良いのですが、会社や部活、サークルなど団体活動であれば、建設的に考える癖をつけ、目先の損得勘定に流されず、物事を好転させていくことに集中していきたいものです。

 

日本人は規律性や協調性を重んじる文化から、自分でも気づかないうちにスパイト行動を取ってしまっているかもしれませんので、都度都度、自分自身の選択を振り返り、足を引っ張りあうのではなく、ガンガン前進していきましょう。

 

中小企業診断士 木戸 貴也

組織・人材育成 経営基盤の強化 経営方針書

顧問先様の経営方針発表会に出席しました

先日は長尾とともに、顧問先様の経営方針発表会に出席しました。
発表会の会場は、とあるホテルの会場を貸切られ、とても厳かな雰囲気でした。 
 

経営方針発表会の冒頭では、社長からの今後30年先を見据えた、企業のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)についての発表がありました。
30年先というのは、今現在、勤務されている一番若い従業員様が定年を迎える年として設定されたそうです。
また、従業員の皆様が長く働きたいと思える会社にするために、今後、会社としてどのような取り組みを検討しているのかについての発表もありました。
賃金の上昇と家庭も大切にしながら、仕事も充実したものにして貰いたいという社長からの言葉の1つ1つには、従業員の皆様を大切にされているという想いがとても伝わってきました。
 

従業員の皆様からは今年の売上目標とその目標達成に向けた施策の発表、各自の決意表明の発表がございました。
決意表明をすることで、自分自身を奮い立たせることが出来るとともに、仕事に対する考え方、目標などを会社の皆様に伝えられる機会であるとも実感しました。 
 

こちらの顧問先様とのご縁は、経営改善支援がきっかけですが、現在は黒字化し更なる成長に向けて進まれています。
創業100年以上の企業様で、経営者様や幹部層の皆様の経営に関する考え方など、私たちも学ばせていただくことが多いです。
 

弊社においても来年1月に経営方針発表会を執り行う予定です。
当社はこれまで代表の長尾からのみの発信による経営方針発表会がでしたが、顧問先様の経営方針発表会に出席し、今後は従業員からの発信も多く行う経営方針発表会を実現していきたいと思いました。

 
伊藤 侑加

組織・人材育成 経営基盤の強化 考え方

2023年上半期を振り返って

こんにちは、伊藤です。

2023年も7月に入り、あっという間に2023年の上半期が終了しました。

 

半年を振り返ると、
約3年続いた新型コロナウイルス感染症が5類への緩和による
コロナ禍で中止となっていたイベントの再開や、多くの外国人観光客の姿を見かけるようになり、
コロナ禍からポストコロナへの変化を感じた半年でした。

また、コロナ以外ではChatGPTの急激な普及などAIの進展にも驚かされました。
 
当社においては社員2名とインターン生5名の7名が入社し、
フラッグシップ経営としての成長を感じる半年となりました。
 
10名から17名への拡大は、大変な場面もありますが、
私自身は企業の成長期に身を置けるというのは、貴重な体験であり、とても充実した日々を過ごしています。

 
また、インターン生や新しく入社された方に教える場面が増え、
人に教えることで、自分の成長も実感しています。 

 
一方で、育成方法においては不足を感じる場面も多くありました。 
 
例えば、キャッシュフローの計算書。

キャッシュフローの営業CF、投資CF、財務CFなどの概念、
計算方法を教えて理解をして貰えていたと思っていたけれど・・

同じ箇所で躓いたので、「何故か?」と確認すると、
キャッシュフロー自体は理解できたけれど、
それ以前の各勘定科目の意味自体が分からず困っていたとのことでした。 
 
相手の理解度に合わせた説明をしないといけないと改めて気づかされました。

 
また、当社では差し込みの業務も多いので、
少し先のスケジュールの確認、依頼された業務の期限の確認、優先度のつけ方など・・
自分では出来ているけれど、人にはまだまだ教えられていないとも思いました。 

 

ただ、全てを手取り足取り教えるというのも本人の成長を阻害してしまうため、
自発的に行動する人になって貰うためにはどうしたらいいか?
正しい理解が得られるヒントを与えられるにはどうしたらいいか?を考えて指導したいと思っています。

 

今回は自社のメンバーからの気づきですが、
お客様に対しても、
わからないような専門用語やカタカナ語ばかりを使わない、
数字だけの説明だけでなく数字から読み解く企業の状態を伝えるなど、
相手が理解し、決断・行動に移せるように働きかける存在にならなければならないと思いました。

 

下半期を充実した半年とするために、
自分のありたい姿を改めて再定義し、現状とのギャップをどう埋めていくのか考え、
一歩ずつ課題を解決していきたいと思います。

 

伊藤 侑加

組織・人材育成 考え方

チームワークで成果を上げる

こんにちは、中小企業診断士の杉本です。

 

同じ部署でのチーム、他部署と連携して行う業務に向けたプロジェクトチームなど、形は様々ですが、仕事をする上でチームを組んでいる人は多いかと思います。

 

弊社でもチーム体制を取っており、チームの成果を最大化することで、会社全体の成果の最大化を図っております。

 

チームは、メンバーが各々の経験や得意なことを活かしてチーム全体の力を高めることができ、単なる個々の寄せ集めではなく、1+1を5にも10にもするために存在します。

 

チームの力を高めるためには、個人の能力の向上も勿論ですが、チームワークを向上させる必要があり、チームワークを向上させることで、より良い成果を上げることができます。

 

チームワークを向上させるためには、いくつかのポイントがあります。

 

1.共通の目標を持つ
 チームメンバーが共通の目標を持つことは、チームワークを向上させるために最も重要なことです。ゴールが決まっていないと進むべき方向がわからず、路頭に迷います。チームメンバーが同じ目標に向かって取り組むことで、チームとしての一体感や連帯感が生まれます。

 

2.コミュニケーションを円滑にする
 コミュニケーションはチームワークを向上させるために欠かせません。チームメンバーが常にコミュニケーションを取り合うことで、お互いの考えや意見を共有し、協力して目標を達成することができます。
 弊社も6月から和歌山事務所がオープンし、離れた場所で業務を行うこととなり、改めてコミュニケーショの重要性を認識しました。

 

3.お互いを尊重し、信頼関係を築く
 チームワークを向上させるためには、チームメンバーがお互いを尊重することが大切です。時には意見が衝突することもあるかと思いますが、お互いの意見を理解・尊重し、お互いを認め合うことで、チームとしての信頼関係が築かれます。

 

チームワークは、チームのパフォーマンスを向上させるために欠かせません。チームワークを向上させ、チームの成果、会社全体の成果の最大化に取り組みましょう。

 

中小企業診断士 杉本貴弘

組織・人材育成 考え方

直接管理する部下の人数は何人が適正か

こんにちは、中小企業診断士の杉本です。

 

マネージャーが直接管理できる部下の人数や業務領域のことを、経済学用語でスパン・オブ・コントロールと言い、公認会計士試験においてもこのスパン・オブ・コントロールに関する問題が頻出されています。

 

一般的には、マネージャーが直接管理できる部下の人数や業務の領域は5~7人、最大でも10人程度と言われていますが、これはあくまでも目安であり、実際の適正人数は多少前後します。

 

では、部下の適正人数を決める要因は何でしょうか。

 

ひとつは管理者のマネジメント能力です。当然ですが、マネジメント能力が高い場合はスパン・オブ・コントロールの人数は多くなります。

 

もうひとつは、部下の業務内容やスキルです。部下の業務内容が複雑でスキルレベルが低い場合、管理者は目をかけないといけないためスパン・オブ・コントロールの人数は少なくなります。

 

加えて、組織のシステムや仕組み・文化の成熟度によって前後し、システムや仕組みが整っている場合はスパン・オブ・コントロールの人数が多く、組織のシステムが複雑であれば少なくなります。

 

人数が少なければ、管理者が部下に十分な指導やサポートができず、部下のモチベーションや生産性が低下する可能性があり、一方で人数が多すぎると、管理者が部下の状況を把握しきれず、組織全体の統制が取れなくなる可能性があります。

 

スパン・オブ・コントロールを拡大するには、部下に権限を委譲する・マネジメントシステムを導入する・コミュニケーションを強化する等の方法があります。部下に権限委譲を行うことやマネジメントシステムを導入することで、管理者の負担を軽減することができます。
また、コミュニケーションを強化することで、管理者は部下の状況を把握し、適切な指導やサポートを行うことが可能となります。

 

人数を適切に設定するためには、組織の規模や業務内容、管理者の能力を考慮した上で、部下のモチベーションや生産性を高め、組織全体の統制を維持に注意する必要があります。

 

適切に設定することで組織の総合的なパフォーマンスを向上させましょう。

 

中小企業診断士 杉本貴弘

組織・人材育成 考え方

教える側の姿勢、教えてもらう側の姿勢

こんにちは、伊藤です。
 

先月4月からは新たに日野と5名のインターン生が当社に入社し、今月は林が入社しました。
これまで社内の上司や先輩から教えてもらうだけの立場から、教える側になることも増えています。
 
「中途社員であれば、未経験であってもある程度すぐに仕事が出来るだろう。」と考える企業もあるようですが、
私は、私自身の経験、これまで私が関わった50名程度の中途入社の部下、後輩の経験から
どの会社においても会社の雰囲気やシステムに慣れるまでに1か月、

1年で仕事の流れや繁忙期の様子を体験し、2年目で1年目の流れを復習しながら、失敗も経験し、
3年目でようやく自社の仕事を本当に理解し、自信を持って取り組む、
相手の気持ちを汲んだ取り組みが行えるようになるのではないかと思っています。 
 

とはいえ、当社も従業員が多いとは言えない中、独り立ちするまで何年も待っているということも出来ません。

少しでも早く戦力となってもらう為には、教える側の伝え方を工夫しなければならないと思います。
 
私は仕事を教える際には、
①業務の全体像を説明し一連の流れをイメージしてもらう
②一見作業のように見える仕事でも1つ1つに意味があることを伝える。
ことを大切にしています。 
 
「背中で見て覚えろ、雰囲気で覚えろ・・・」
 
これももちろん大切なことではありますが、このような方法は時間を要します。
意味を理解して取り掛かるのと、理解せず取り掛かるのとでは、成長スピードも仕事への気持ちも差が出てきます。
 
そして何よりも大切なことが、相手の立場に立って伝えることだと考えています。
 
私は、自分と相手はこれまでのバックグラウンドやスキルが違うこと、
そして、自分が最初業務にとりかかった時の気持ちを思い返して伝えることを心掛けています。

当たり前のことですが、いつでも質問しやすい雰囲気づくりも心掛けています。
(忙しそうな雰囲気を出していると感じる時があるので、まだまだ出来ていませんが・・・)
 
もちろん、教える側だけが注意を払うのではなく、
教えてもらう側も「メモを取る」、「事前に調べられることを調べておくこと」などは必要ですし、
質問をする際には「何を聞きたいのか。」「聞きたいこと自体がわからないのか。」など、
教える人が教えやすいように質問の仕方を工夫する必要があります。
 
そして何よりも大切なことは、「分からないことは素直に聞くこと。」です。 
 
例えば「急がないからお願いするね。」と
仕事の依頼を受けた時の「急がないとはいつまでなのか?」や、

依頼された仕事の作業途中で、合っているか分からない内容について「自己判断で進んでいいのかな?」など・・。 
 
もし、わからない内容が1度教えてもらったことであれば、
聞きづらい事もあるかと思いますが、
仕事を依頼した相手にしかわからないことは自分で悩んでも答えが出ないので素直に聞くしかないんですね。

教える側、教えてもらう側ともに相手の立場に立って考え、心地よい環境作りをすることが大切だと思います。

 
伊藤 侑加