• 財務・資金繰り改善

兵庫県 卸売

企業規模
年商:2億円  借入金:1億4千万円  商品在庫:1億円
ご相談内容
・常に資金繰りに追われていて、営業活動まで手が回らない
・利益が出てもすべて借入金の返済に充てられてしまう
支援内容
経営者は非常に活動的で、国内外問わず営業を行っていきたいと考えているものの、手元の資金繰りや雑務に追われてしまい、営業活動にはほとんど着手できない状況が続いていた。
現状分析を行ったところ、多品種小ロットの商品を200点以上取り扱っており、在庫量の多さが資金繰りの圧迫に繋がっていたため、在庫の精査を早急に行い、滞留在庫(不良在庫)の圧縮に取り組んだ。また、商品の発注から納品までのリードタイムはどうか、大量仕入によるメリットとデメリットの分析、適正在庫金額を設定する、など多方面からのアプローチを行った。
また、分析を行った結果、回収サイトと支払いサイトのバランスが悪い点、収益性が低い点など、在庫量の多さ以外にも資金繰りを悪化させる要因が複数存在していた。さらに、借入金は通常のプロパー融資だけでなく特殊な制度融資が複数本あり、一般的な返済条件の変更による債務の圧縮は困難であった。そのため、当面は金融機関の支援を受けながら売上規模の拡大、収益性の改善によって業績を向上させ、長期的な目線で負債を圧縮していくこととした。
そこで、これまではあまり顔を合わせることが少なかった各エリアの営業社員を集めての会議を実施し、営業所別の目標予算を設定して社員に数字意識を持たせ、売上アップと無駄なコストの削減に努めた。その後、定期的に全社会議を行って進捗管理を実施している。
少しずつではあるが経営者が営業活動に軸足を置けるようになっており、海外の営業活動のために会社を留守にすることも出来るようになりつつある。
  • リスケジュール
  • 経営改善計画策定支援事業
  • 財務・資金繰り改善

京都府 飲食店の事業者様

企業規模
年商:1億円
ご相談内容
・常に資金繰りに追われている
・徐々に支払いが滞ってきており、早急に資金を工面しなければならない
支援内容
100年以上続く人気の老舗料亭だが、経営管理の体制が整備できていないままに老朽設備の改装と店舗の拡大を行い、費用を回収できず債務超過に陥っていた。また、インターネットの発達による消費者の店選びや価格に対する基準やイメージが大きく変化したにもかかわらず、IT化に対応できず業績が悪化し、以降も旧態依然の営業が続いていた。
京都市内の一等地に店舗があり立地が良く、収容人数が200席ほどあり団体客にも対応できる強みがあるが、経営者や従業員のサービス精神から利益を度外視した価格設定や過剰なサービスが行われており費用が膨らむばかりであった。また、売上管理が全く出来ておらず、売上アップのために旅行会社やクーポン会社と提携して集客を行っていたが、団体割引による薄利に加え、仲介会社への手数料の支払いによる利益率の悪化もあいまって、さらに資金を圧迫し大幅な債務超過となっていた。
現状分析を行ったところ、固定費には大きな問題はなく、変動費の見直しによって大きな改善が見込めることが分かった。一例としては、「お腹いっぱい食べ欲しい」という思いから提供していた料理の量は一般的な成人男性が食べることを考えても非常に多く、廃棄ロスが非常に多かったことが挙げられる。その他にも、来店客の言われるがままにメニュー数を増やしたり、飲み放題の時間をいくら越えても追加料金を請求しなかったりなど、経営陣の意識改革が必要であった。
経営者に対しては、現状を強く認識して頂くとともに、時代の流れに沿った売上アップの取り組み、収支管理方法について計画を立て、現在も実行している。