資本性劣後ローン 資金調達について

資本性劣後ローンとは

2次補正予算案の資本性資金についてはこちらへ

 

皆さん、こんにちは。フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。

今回は「資本性劣後ローン(融資)」についてお話します。

あまり聞き慣れないかと思いますが、資本性劣後ローンは日本政策金融公庫や商工中金が主に扱っている融資の商品です。

 

資本性劣後ローンの主な特徴は以下の通りです。

1.一定期間(10年が一般的)返済が不要で金利のみ支払う

2.金利は業績に応じて変動する

3.会社が倒産すると、弁済は劣後される

4.資本性劣後ローンは金融検査では資本金とみなす

上記の特徴を見る限り、良いこと尽くしの資本性劣後ローンですがもう少し掘り下げてみましょう。

 

まず、その名の由来です。

「資本性」とあるのは10年間の返済が不要で金利が業績に応じて決定されることから、融資ではなく出資したのと同様の性質といえます。

借入金に違いはないのですが、まるで出資のようだということで「資本性」という名がついています。

「劣後」とありますのは、もし会社が倒産した際には弁済が他の債権に比べ劣後されるためです。これも出資金と同じで、出資金は倒産しても優先的には返ってきません。

以上のことから資本性劣後ローンという名前が付けられているわけです。

上記の特徴1~3についてはご理解いただけたかと思います。

 

それと専門家でも十分に理解していない方が多いのですが、金融機関が資本性劣後ローンをどう見ているかを理解しなければなりません。

資本性劣後ローンは決算書上も「長期借入金」に計上され、負債に該当します。

そのため、決算書上では有利子負債が膨らんで見えます。

しかし、資本性劣後ローンは決算書上は借入金でも金融機関が決算書をチェックする場合は、資本金とみなしますので自己資本比率が決算書よりも高くなった状態で評価します。

そのため、経営基盤が決算書よりも強固になり融資が受けやすくなる効果があります。

ただし、気を付けなければならないのは6年目から10年目の5年間で20%ずつ、資本としてみなす金額が低減されるということです。

 

【事例、資本性劣後ローンを100,000千円借りた場合の金融機関の評価】

1年目・・・有利子負債0 資本金100,000千円とみなす

2年目・・・有利子負債0 資本金100,000千円とみなす

3年目・・・有利子負債0 資本金100,000千円とみなす

4年目・・・有利子負債0 資本金100,000千円とみなす

5年目・・・有利子負債0 資本金100,000千円とみなす

6年目・・・有利子負債20,000千円 資本金80,000千円とみなす

7年目・・・有利子負債40,000千円 資本金60,000千円とみなす

8年目・・・有利子負債60,000千円 資本金40,000千円とみなす

9年目・・・有利子負債80,000千円 資本金20,000千円とみなす

10年目・・・有利子負債100,000千円 資本金0千円とみなす

 

つまり10年目は資本性劣後ローンではなく100,000千円の通常の借入金になるということです。

契約通りに返済すれば一括返済ですが、通常はこの時点で長期借入金に組み替えます。

(資本性劣後ローンは50,000千円程度からのロットになりますのでご注意ください)

 

資本性劣後ローンを活用することで、資金繰りが劇的に改善されることがあります。

資本性劣後ローンを受けるには当社のような認定支援機関が作成した事業計画書が求められます。

当社は資本性劣後ローンの融資についての知見や実績も豊富であるため、気になる方はご連絡ください。

 

 

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補助金について

平成30年度補正ものづくり補助金の公募について

【2019年2月19日追記】
平成30年度補正「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」の公募が始まりました。
公募期間は2019年2月18日~5月8日です。


今年度のものづくり補助金の専用サイトを更新しました。
ものづくり補助金に関するご質問等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
補助金申請の支援依頼も受け付けております。
※お問い合わせ頂いた順に対応させて頂いておりますのでご了承ください。


もの補助 特設サイトはこちら



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以下、2019年1月17日の記事です。



こんにちは、コンサルタントの住吉です。

 

少しずつ情報が公開されてきておりますが、

今年も「ものづくり補助金」の公募が行われる予定です。

 

正式な公募要領の公開はまだ先となりますが、

現在、中小企業庁より今年のものづくり補助金の事務局の募集が行われています。

 

毎年、「全国中小企業団体中央会」が事務局となり

ものづくり補助金の公募にかかる業務を行っていますね。

 

この事務局の募集締切が1月23日で、事務局が決定すれば速やかに公募が開始されます。

中小企業庁のHP上でも、以下のように記載されています。

 

上記事務局が決定後、実施事務局が、中小企業・小規模事業者が行う革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセス改善のための設備投資等の一部を補助する事業の、事業者向け公募を行います。これは、平成30年度補正予算の成立後、速やかに実施する予定です。
なお、事業者の事業実施期間を可能な限り長く確保する観点から、上記公募の際には、約2か月の公募期間を設けるほか、早期に公募を締め切って審査し、採択発表を速やかに(可能ならば年度内に)行うことを検討中です。また、夏以降に2次公募を行うことも予定しています。

(中小企業庁HPより抜粋)

 

また、今年も昨年に引き続き1万件の採択が予定されています。

ちなみに昨年(平成29年度補正)は

申請数 23,630 件に対して採択数 11,989 件で採択率が50%以上と非常に高かったです。

 

 

当社も今年の申請支援に向けて準備を進めておりますが、

お問い合わせが殺到した場合には、支援をお断りさせて頂く場合もございます。

 

ものづくり補助金の申請を検討されている方は、ぜひお早めにご相談くださいませ。

 

 

考え方

一生懸命に取り組むと成長できる

株式会社フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。

1月は新年ということもあり新しいことを始めるのに最適な月です。ユーキャンに代表される通信講座もCMコストの大半を1月に割くといわれています。

私は新しいことに取り組むことや勉強は嫌いではないので頻繁に知識の補充を行っています。読書や資格の勉強、パソコンスクールなど自分のスキルアップや成長につながることについては時間もお金もかけている方かと思います。

2018年は特に以下のことを頑張りました。

 

パーソナルジムで12kgの減量

ターンアラウンドマネージャー(事業再生の専門資格)の取得

高度なExcel(ピボット、マクロ、VBA)を学ぶ

 

正直、仕事が多忙である中でこれだけ時間を確保するのは結構きつかったです。

 

一方で自分の成長や自己実現に向けてはあまり興味が湧いてこない、もしくは何をすればよいかわからない方も多いのではと思います。

仕事柄多くの中小企業へ訪問し経営者クラスから管理職、一般社員の方と幅広く接点を持つ機会がありますが、確かに自分に投資している方は非常に少ないように感じます。

 

 

私は仕事や資格だけが学びではなく趣味や自分の好きなことであってもとにかく一生懸命に取り組むことから始めてみてはどうかなと思います。

 遊びでも何でも一生懸命にやると必ず得ることがあります。そのジャンルの専門知識や同じ仲間との交流などがそうです。

 とにかく何でもよいので一生懸命に取り組むことが成長につながります。

 仕事と家の往復で何か人生がつまらないと考えている方は、自分の好きなこと、したいこと、できることを何か一生懸命に取り組んでみてはいかがでしょうか。

 どうせ時間を費やすならやはり充実感を伴いたいものです。

また、経営者は趣味ではなく一生懸命に経営と向き合っていただきたいと思います。

 業績や顧客満足度の向上、社員教育など経営者には一生懸命に取り組むべきことが目の前にたくさんあります。

 すべきことがたくさんあるのは幸せなことです。

 経営者は業績が向上するとすぐ気が緩み、易きに流れる傾向が強いです(私もそうです)。

 ですので、34年に1回くらいは不景気や業績悪化に陥った方が逆に気が引き締まってよいかもしれません。

 一生懸命に取り組むことは瞬間的にはできても持続するのは簡単ではありませんし、特に経営となるとその傾向は強くなります。

 決めたことを一生懸命に取り組むには、気持ちが冷めてきたときに再度温める行為が必要ではないかと思うのです。

経営なら月次試算表の確認や月1回の会議の場が最適でしょう。

 かくいう私もメンタルが弱いので、強くなるためにわざと心身に負荷をかけ2019年も一生懸命に生きていきたいと思います。

 来年の今頃には少しでも成長した姿をお見せできればと思います。

活動報告

中小企業診断士・コンサルタントの業界専門誌の連載記事に登場!

コンサルタントの住吉です。

皆さまは「企業診断」という雑誌をご存じですか?
「企業診断」は中小企業診断士・コンサルタント向けの業界専門誌です。
この度、本雑誌の1月号の連載記事「プロコンたちの流儀」に当社が登場しております!
実際にご支援させて頂いた企業のコンサルティング手法を紹介しています。
ぜひご覧くださいませ。

 

▽▽▽ 

掲載記事を見る

 

 

 

 

 

ご挨拶

年頭のご挨拶

皆様、新年明けましておめでとうございます。

皆さまにおかれましては、本年が素晴らしい一年となりますことを社員一同心よりお祈り申し上げます。

さて、2019年はどのような年になるのでしょうか。

平成の終わり、オリンピックの前年、慢性的な人材不足、働き方改革、株価の乱高下、大企業と中小企業の格差の拡大、テクノロジーやシェアリングエコノミーの加速度的な発展、一夜にして起きるイノベーション・・・

今後も経済の不透明感が増していくことが予想されますが、 年頭でもありますので経営者や幹部の皆様に3つのお話をさせていただきたいと思います。もちろん自戒の意味も込めております。

 

一つ目はチームビルディングについてです。チームで成果を出すこと、これが中小企業に今一番求められている事だと思うのです。チームというのは経営者、役員、社員が有機的に機能しているという意味です。その状態で成果を出すことが必要だということです。良いチームを作るには「誰と」一緒にいるかが重要です。かの有名な著書「ビジョナリー・カンパニー2」には「誰をバスに乗せるのか。まずそれを決めた後に戦略や目的地を決める」とあります。人材不足だからといってむやみに雇用することや適切ではない人材を雇用し続けることは誰にとってもプラスではありません。経営陣は今いるメンバー、これから雇用するまだ見ぬメンバーに対して、単なる個人からチームの一員になる仕掛けを積極的に打っていく必要があると思うのです。

 

二つ目はビジョンや目的地についてです。私どもの支援先においてもビジョンや目的地が不明確な企業があります。かくいう当社もまだ不明確ですが。私はビジョンをテーマに社内で議論しますが人様に説明できるような明確なレベルに仕上がってはいません。今年はそれを明確にします。ビジョンや目的地を決めることは経営者の専売特許です。今のチームをどこに連れて行くのかを力強く示さなければなりません。普遍的な考え方である経営理念とは異なり、ビジョンや目的地は時として変更することもありますが、この会社で、このチームメンバーと仕事をすればどこに辿り着くのかは常に伝え続けなければなりません。江戸時代の思想家である二宮尊徳は「遠くをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す」という考えを示しました。会社の成長と社員の豊かさをどのように考えているのか。それをビジョンや目的地という形で伝えることが重要かと思うのです。

 

三つ目は売上と利益についてです。売上と利益を伸ばすことに執念をもつ経営者や幹部が非常に少なくなってきたように思います。その要因は定かではないですが、察するに売上と利益を真剣に追い求めるということは自らにミッションを課し、厳しい現実を直視しなければならないからではないでしょうか。特に安定して利益が出ている企業、高額な役員報酬を設定している企業にこの傾向は見られます。売上と利益はお客様や市場からの評価と言えます。前年の業績を上回るために新たな付加価値を創出することが経営陣に求められていることです。不透明な時代だからこそ守るのではなく攻め続ける社風を造りあげましょう。

 

最後になりますが、皆様そして皆様を支えるご家族の皆様の健康を祈念して年頭の挨拶とさせて頂きます。

2019年 元日

株式会社フラッグシップ経営 代表取締役 長尾康行

プロフェッショナルアカデミー

経営改善計画策定支援事業を活用し、経営改善を実現できた事例の紹介 vol.2

皆様、こんにちは。

当社が新しく立ち上げた、認定支援機関・個人コンサル向け勉強会

「プロフェッショナルアカデミー」の第1回開催が、いよいよ12/1(土)と迫ってまいりました。

 

本日、明日と最終の受付を行っております。

この機会に経営改善計画策定支援事業をご自身の武器にして

クライアントの皆様に効果的な支援を行っていただけるノウハウを身に付けていただければと思います。

 

★★★★セミナー告知★★★★

※定員20名※ 12月1日(土)に東京で認定支援機関の皆様を対象にした勉強会を開催します。

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講座名

「1日で完全マスター 経営改善計画策定支援事業(通称405事業)の実務」

申請書作成・経営改善計画書の作成・バンクミーティング・モニタリングの実務まで全て公開

詳細・お申し込みフォームはこちらから>>>https://pro.form-mailer.jp/lp/eef6f498152481

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本日は前回に引き続き経営改善計画策定支援事業を活用した実際の支援内容をご紹介させていただきます。

皆様の顧問先・支援先にも活用できる制度ですのでご参考にしていただければ幸いです。

※前回分は(こちら

 

 

【企業概要】

S社は宮城県仙台市に事業所を構える年商5億円、従業員数20名の中小企業で、
主にデパートや飲食店、ホテルなどに食器やカトラリーを納品している卸売業者です。

元々収益性が低く何とか営業利益で黒字を保っていましたが、東日本大震災に被災し修繕のために多くの借入を起こしました。

また、震災以降は東北のデパートの業績も下降し続けS社も営業赤字に転落。

ここ数年も営業赤字が続いており、大幅な債務超過となりました。

年商5億ほどですが同額程度の借入金があるため、金利と元本返済で資金繰りを圧迫していました。

 

【当社の支援内容】

私どもに依頼が来た時点ではまだ返済を継続されていましたが、

資金繰りを分析すると一刻も早く返済を止める必要がありました。

私どもは即座にメインバンクであるこのエリアの第一地銀に1年間の返済猶予を申し出ました。

この時点では時間がなかったため経営改善計画書はありませんでしたが、

経営改善計画策定支援事業を活用して経営改善計画書を作成することで返済猶予の約束を取り付けました。

メインバンクの同意を取り付けることができたため、その他の金融機関にも同様に返済猶予の依頼をし、まずは返済を止めました。

そして、返済猶予を受けている間にS社の経営者都幹部と経営改善計画書を作成しました。

 

計画書が完成するとメインバンクである第一地銀に計画内容を説明し、改善の方向性を理解していただきました。

その後、全金融機関を招集してのバンクミーティングを行い、当社の作成した計画に対して賛同をいただきました。

計画の骨子は以下の通りです。

・現在を0年目とし、0年目は返済を完全にストップ

・計画1年目にあたる来期からはフリーキャッシュフローの80%を残高プロラタ返済

・債務の償還年数及び債務超過の解消年数が20年を超える長期間にわたるため、

 計画1年目から3年目までを暫定計画と位置づけし、その間に出口戦略(合実計画もしくは実抜計画)を構築する。

 

【支援の結果】

 ・当初の元本返済額4,200千円を1年間停止することができた

 ・翌期以降はフリーキャッシュフローの80%の返済になる

 ・暫定計画期間が3年あるため、腰を据えて出口戦略を検討することができる

 ・幹部が経営状況を正しく把握できたため、目の色を変えて仕事に取り組むようになった

 

【まとめ】

経営改善計画策定支援事業は事業者だけでなく金融機関にとっても良いスキームと言えます。

バンクミーティングで計画の説明を受けることができ、その後の3年間は専門家のモニタリング報告を受けることができるからです。

また、今回の事例は3つの段階があることを確認してください。

 

1.資金繰りの観点から計画書を用意せずに返済をとめた(ただし、経営改善計画策定支援事業を活用することを前提に)

2.経営改善計画策定支援事業を活用し、経営改善計画書を作成した

3.計画はあくまで暫定計画であるため、その後の新しい計画(合実計画もしくは実抜計画)が必要

 

上記の段階が金融機関にとっても明確に示されているため金融機関と専門家が協調して支援することが可能です。

逆に全体スキームが見えないと金融機関は不安になります。

このように、経営改善計画策定支援事業は事業者のみならず金融機関にとってもメリットがあり、

我々専門家にとっても適切なコンサルティングフィーを受け取ることができます。

 

【当社のコンサルティングフィー】

(1)経営改善計画策定支援事業

計画の策定及びバンクミーティングの実施 <1,188,000円>

S社の負担396,000円、経営改善支援センターからの助成金792,000円

※S社はさらに自社負担の内100,000円を宮城県信用保証協会から補助が出たため実質の負担額は296,000円

 

(2)S社独自の負担

経営改善計画策定支援事業を活用する前のコンサルティングフィー <1,000,000円>

<総合計(1)+(2)=2,118,800円>

 

 

 

今回のセミナーは、この「経営改善計画策定支援事業」について

必要な事務手続きから計画策定、バンクミーティングの実施など、丸一日かけてマスターして頂く内容となっております。

ご興味をお持ち頂けましたら、ぜひご参加くださいませ。

 

 

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※定員20名※ 12月1日(土)に認定支援機関の皆様を対象にした勉強会を開催します。

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プロフェッショナルアカデミー

経営改善計画策定支援事業を活用し、経営改善を実現できた事例の紹介

皆様、こんにちは。
当社が新しく立ち上げた、認定支援機関・個人コンサル向け勉強会

「プロフェッショナルアカデミー」の記念すべき第1回を12月1日に開催致します!

 

★★★★セミナー告知★★★★

定員20 121日(土)に認定支援機関の皆様を対象にした勉強会を開催します。

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講座名

1日で完全マスター 経営改善計画策定支援事業(通称405事業)の実務」

申請書作成・経営改善計画書の作成・バンクミーティング・モニタリングの実務まで全て公開

詳細・お申し込みフォームはこちらから>>>https://pro.form-mailer.jp/lp/eef6f498152481

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さて、本日は経営改善計画策定支援事業を活用した実際の支援内容をご紹介させていただきます。

顧問先・支援先にも活用できる制度ですのでご参考にしていただければ幸いです。

 

【企業概要】 

T社は和歌山県の南部に事業所を構える年商2億円、従業員数6名の零細企業です。
業種は電気工事業で入札による公共工事の受注に加え、
大手電力会社の下請け、民間会社からの直接受注が主な受注経路です。

赤字ではないものの低収益が慢性化しており、運転資金の不足を借入でまかない、
支払いを手形にしてきた経緯から借入・支払手形が過大になっていました。

金融機関は地元の信用金庫と日本政策金融公庫のみですが
年商2億円に対して有利子負債が約1億円と金利と返済が重くのしかかっていました。

利益率が高く前受金が発生する公共工事が順調に受注できれば問題はないのですが、
入札は受注できるか否かの波が大きく業績・資金繰りも不安定になり毎月の返済が資金繰りを圧迫していました。

 

【当社の支援内容】

過去5カ年の財務分析や環境分析に加え、経営者や幹部、
メインバンクである信用金庫の担当者と入念な打ち合わせを繰り返し行いました。
当社の出した経営改善の方向性は、公共工事の受注の有無に関わらず、業績及び資金繰りを安定化させるために下記の3点です。

・公共工事の売上構成比率を相対的に下げること

・外注依存度を下げること

・資金調達の道を残しながら返済条件の緩和(返済額の減額)を要請すること

これらを経営改善計画に盛り込みバンクミーティングで説明し、同意をとることにしました。
金融支援を必要とする経営改善ですので「経営改善計画策定支援事業」を活用し、速やかに実行に移しました。

 

【支援の結果】 

その年の12月にバンクミーティングを行い、翌1月より毎月の返済額を1,260千円から756千円に減額することに成功しました。
これは単なるリスケではなく経営改善サポート保証を活用した正攻法のリファイナンス支援ですので、
資金調達の道が断たれるという事もなくキャッシュフローの改善に寄与できました。

その後も定期的にモニタリングを当社で実行しており資金繰りは劇的に良化しました。
その他の結果も併せて結果を以下にまとめます。


・資金調達を行ったにもかかわらず毎月の返済額が1,260千円から756千円に下がり年間6,000千円のキャッシュフローの改善に貢献

・外注依存度を下げ、利益率の大幅改善を実現

・社内の会議体制を見直し、経営会議、全社会議を定期的に開催。5S活動などの小集団活動の実施で社内の活性化を実現

 

【まとめ】 

小規模事業者であっても経営改善計画策定支援事業を活用することで、
事業者の負担が少なく経営改善計画の策定、バンクミーティングなどを外部専門家に委託できます。
また、金融機関もこの制度を使うことで安心しており、事業者、金融機関、外部専門家が三位一体となって経営改善に取り組むことが可能です。

キャッシュフローの改善に即効性もあるため、
収益性の改善に苦労されている企業はまずリファイナンスを行い資金繰りの安定化を図ることが重要であると思います。

 

【当社のコンサルティングフィー】 

経営改善計画の策定及びバンクミーティングの実施 報酬合計1,188,000円

T社の負担396,000円、経営改善支援センターからの助成金792,000

※T社はさらに自社負担のうち、和歌山県信用保証協会から200,000円の補助が出たため実質負担額は196,000

 

 

 

いかがでしょうか?

今回のセミナーは、この「経営改善計画策定支援事業」を丸一日かけてマスターして頂く内容となっております。

ご興味をお持ち頂けましたら、ぜひご参加くださいませ。

 

 

 

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定員20 121日(土)に認定支援機関の皆様を対象にした勉強会を開催します。

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講座名

1日で完全マスター 経営改善計画策定支援事業(通称405事業)の実務」

申請書作成・経営改善計画書の作成・バンクミーティング・モニタリングの実務まで全て公開

詳細・お申し込みフォームはこちらから>>>https://pro.form-mailer.jp/lp/eef6f498152481

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認定支援機関向け勉強会「プロフェッショナルアカデミー」を12月に開催!

 

 

この度、当社が新事業として立ち上げた

認定支援機関・個人コンサルタント向け実践勉強会「プロフェッショナルアカデミー」

を、来る12月1日(土)に開催致します!

 

 

「プロフェッショナルアカデミー」とは・・・

プロフェッショナルアカデミーは、全国の認定支援機関、コンサルタントの方を対象にした”実践的”な勉強会です。

認定支援機関業務の実務力向上をはじめ、補助金申請のノウハウ公開や士業事務所の売上アップ等についての勉強会を随時開催して参ります。

“実践的”であることに徹底的にこだわり、受講直後からすぐに実践いただけるノウハウを丁寧に提供します。

専門家の力を必要とする中小企業・零細事業者を支援していく上で必要なノウハウを体系的に学んでいただくことで、

皆様の顧問先や支援先に役立つコンサルティングの実務力を向上させることが可能です。

 

第1回開催は、認定支援機関業務の花形と言える「経営改善計画策定支援事業」の実務を1日で完全マスターして頂くカリキュラムです。

「経営改善計画策定支援事業」とは、通称405事業とも言われており、

借入金の返済負担などの財務上の問題を抱えている中小企業・小規模事業者の経営支援を目的とした国の事業です。

この支援は認定支援機関のみが行えますが、申請手続きからバンクミーティング、モニタリングまで、その実務は多岐に渡ります。

 

案件によりますが、1件あたり少なくとも総額100万円、多ければ総額300万円の請求が可能な支援です。

ご興味をお持ち頂けましたら、ぜひご参加くださいませ。

 

 

講座概要

<講座名>

 1日で完全マスター「経営改善計画策定支援事業(通称405事業)の実務

 

<参加対象者 >
中小企業診断士・税理士・公認会計士や個人コンサルタントの皆様

※中小企業の経営改善を主たる業務としている士業の方を対象にしています

 

<定員>

20名(最小開催人数5名)

<日時> 
2018年12月1日(土)10:00~18:00

 

<会場>

ビジョンセンター田町 

東京都港区芝5-31-19オーエックス田町ビル4階

 

<アクセス >
JR山手線・京浜東北線「田町駅(三田口)」 徒歩2分

都営浅草線・三田線「三田駅(A3出口)」 徒歩1分

 

<持ち物 >
筆記用具、お名刺、ノートパソコン

※当日は参加者同士でお名刺交換をして頂ければ幸いです

※ノートパソコンはなくても構いません

 

<参加費> 
通常価格:108,000円→初回価格64,800円(税込)

※後日、受講票と納付書を送付します。

 

<主催>

株式会社フラッグシップ経営

 

お申込みはこちら

 

 

 

補助金について

ものづくり補助金の二次公募が始まりました!

こんにちは、コンサルタントの住吉です。

平成29年度ものづくり補助金の二次公募が始まりました!

公募期間は8月3日(金)~9月10日(月)までです。

※電子申請の場合は、9月11日(火)15時まで

 

今年度は、国の予算が1000億円と非常に大きく

一次公募では17275件の応募に対して9518件が採択されました。

採択率は55.1%と、例年のものづくり補助金の採択率の中では非常に高いです。

 

二次公募の採択率はどうなるか分かりませんが、

お盆休みも挟みますので、早めに取り掛かることをオススメします。

 

当社も二次公募の申請支援にさっそく着手しています!

ものづくり補助金について、ご質問などがあればお気軽にご連絡くださいませ。


▽ 平成29年度ものづくり補助金の特設ページはこちら ▽