心を強くもつこと
フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。
9月ごろから資金繰りが悪化した相談件数が徐々に増加しております。
特に春から夏にかけて新型コロナ関連融資を全て借り切ったものの業況は改善されず、新規の融資を申し込んでいるが貸してくれないケースは深刻です。
また、すでに条件変更を行なっているため政策公庫や協会付き融資が全く出ていないという企業も少なく、こちらはさらに深刻です。
決算書や過去の実績を重視する金融機関の考え方もわかりますが、このままでは倒産件数は伸び続けるでしょう。
資金調達が無理だった場合、頭を切り替えて別の方法で資金を確保できないか検討せざるを得ません。
例えば、
・既存借入の返済をとめる(条件変更・リスケ)
・在庫の現金化
・複数の借り入れを1本にまとめて返済額を圧縮する
・支払サイトを遅らせる
・社会保険を遅らせる
・税金を遅らせる
・入金を早める
・保険の解約をする
・遊休不動産を売却する
・親族にお金を借りる
などです。
特に返済をまだ止めていない場合は今月から返済をとめる覚悟で金融機関と交渉しましょう。
ただし、事業者様だけでは交渉がうまく進みませんので、我々のような認定支援機関のサポートを受けることをお勧めします。
国家資格者や専門家を介入させての再生となると金融機関も聞く耳を持ってくれます。
今は先行きが不透明で不安な気持ちになっている経営者の方が多いと思いますが、とにかく心を強く持って、一人で悩まずに専門家に相談して下さい。
心を強く持って、知恵を出し合えば進むべき方向性が明確になるものです。
私どもはいつでも中小企業経営者の皆様を全力でサポートしますので、なんでもご相談いただければと思います。