活動報告 経営改善について 考え方

コンサルティング現場で感じる経営者のスタンス

皆さん、こんんちは。株式会社フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。

2月も本当に多くのアポイントをこなしました。

そして、「やはり資金繰りで行き詰ってきた企業様が増加しているな」とコンサルティング現場の最前線で感じることが多くなってきました。

資金繰り悪化の要因は様々ですが、共通することもあります。

それは経営者の怠慢、勉強不足、活動量不足、他責志向などといった経営姿勢です。

また、コロナ融資をはじめとした融資や補助金に頼り切っている経営者が多過ぎるというのも問題です。

経営者の仕事は「考えて、判断すること」ですが、経営や資金が行き詰まっている会社の経営者は考えることも、判断することも拒否して、ただ悩んでいるように見えてしまいます。

非常に厳しい表現をしてしまいましたが、一方で資金繰りが悪化すると前向きなマインドになりにくく落ち込むことは理解できます。

ただ、時間的猶予が与えられていない場合はメンタル状態など無視して、その場で考え、すぐに行動すべきです。

私なら、固定費の削減と利益率のアップ、資金流出を止めるための経費削減もしくは元金返済や仕入れの支払い、税金の支払いなど資金流出に関する項目はとにかく関係先に頭を下げて時間を稼ぎます。

しかし、このような事態に陥っている企業の経営者の多くは判断するタイミングも行動もとにかく遅いのです。

ですから、私は資金繰り改善のテクニカルな助言のみならず、即行動に移さなければならないということを強くお伝えしています。

経営者は常に勉強し、頭を働かせ、業績や資金繰りのみならず会社の発展のために全力を尽くさなければなりません。そして成果が出た際には相応の役員報酬を手にすることができます。

我々のような外部専門家に相談するのも良いですが、まずは自分の会社と真剣に向き合い、考え、判断し、行動することが大事です。そういう姿勢を貫き通すことが、経営危機を乗り越える原動力になります。

 今後も資金繰りに窮する会社は加速度的に増加していくと想定されます。

倒産や破産を1件でも少なくするのは我々の使命ですが、経営者のマインドセットが何よりも重要なことは言うまでもありません。

株式会社フラッグシップ経営

代表取締役 長尾 康行

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活動報告
経理・総務からの情報発信と伝え方の工夫

こんにちは、経理・総務の松野です。 

 

弊社では、毎月1回、全社員が参加する全体会議を実施しており、その中で私が担当している議題「経理・総務より」を発表しております。

 

この議題では主に、

中途採用の進捗状況

スケジュール共有

社内ルールの変更点

業務改善の取り組み

自社の試算表の状況

について報告しています。

 

私はもともと、大人数の前で話すのが得意ではなく、その場で即興で話すことも苦手です。そのため、事前に発表内容を整理し、議題に入力したうえで会議に臨むようにしています。

また、発表時には「PREP法」を意識して話すようにしています。

PREP法とは、

結論(Point)を最初に提示

理由(Reason)や具体例(Example)で根拠を示す

最後に結論(Point)を再度強調

という順序で伝える方法です。

だらだらと話してしまうと、「結局どうしたいのか」が相手に伝わらず、貴重な時間を無駄にしてしまう可能性があります。結論から先に伝えることで、情報を効率よく、相手にわかりやすく届けることができます。

 

最初は「えーと」と言葉に詰まったり、話が長くなってしまったりしましたが、毎月継続して発表を行うことで、自分なりの型ができ、事前準備にかかる時間も徐々に短くなってきたと実感しています。

会議での発表が苦手でも、

どうすれば相手にわかりやすく伝えられるか

どうすれば自分の苦手意識を減らせるか

を考え、トライアンドエラーを重ねることで、自分なりの伝え方の型を見つけることが大切だと気づきました。

 

経理・総務としては、社員間で「知っている人だけが知っている」という情報の非対称性をなくし、誰もが必要な情報を得られる環境を作っていくことが使命だと考えています。

今後も、トライアンドエラーを繰り返しながら、よりわかりやすく、伝わりやすい発表を目指してまいります。

 

経理・総務 松野あやか

活動報告
営業職とコンサルタント業における「正確性」の本質的差異

皆様、こんにちは!コンサルタント職の平石です。
今回は、私の前職である営業職と、現在のコンサルタント職のギャップについて書いてみました。

 

●過去に大切にしていた行動
私が営業職に従事していた際に最も重視されていたのは、回答の「即時性」でした。顧客からの問いかけに対して、仮にそれが80%程度の精度であっても、迅速に応答することが顧客満足度に繋がっていました。営業における信頼とは、顧客の不安をその場で解消し、取引の流れを滞らせないことによって成形されるものです。多少の誤差が含まれていても、後日の修正や追加対応によって補正できる、という前提が存在していたと言えます。

●現職で求められる要素
しかしながら、コンサルタント業務においては事情が根本的に異なります。補助金支援業務、経営戦略や組織改革、財務施策といった領域において、20%の誤りを含む情報を提示することは許されません。誤った前提に基づく意思決定は、将来の企業価値に甚大な影響を及ぼし、取り返しのつかない事態を招く可能性があるからです。したがって、コンサルタントに求められるのは「即答」ではなく、事実に裏付けられた「100%の正確性」なのです。

ここに存在するのは、単なる業務特性の違いではなく、「信頼」の定義そのものの相違です。営業における信頼は、機動力と柔軟性によって獲得されます。一方で、コンサルティングにおける信頼は、徹底した調査と分析に基づく確実性によってのみ構築されます。すなわち、前者がスピードをもって顧客に安心を与える行為であるのに対し、後者は細部まで吟味されたと根拠をもって顧客の意思決定を支える行為であると言えるでしょう。

私自身、営業職で培った「即応」の習慣をいったん断ち切り、情報の確からしさを多面的に検証し、根拠を整えた上で提案する姿勢へと移行する必要がありました。正確性を優先する姿勢は、表面的には回り道に見えるかもしれません。しかし、それこそがコンサルタントとして専門性を発揮し、顧客の経営課題に対して真に価値ある支援を提供するための不可欠な要件であると実感しています。

「営業とコンサルティング」いずれも顧客志向を基盤とする点では共通しますが、その信頼の在り方は決定的に異なります。このギャップを理解し、実務に適用することこそが、コンサルタントとしての職業的成長の核心であると考えています。

活動報告
勉強を習慣付けるために

皆様こんにちは。コンサルタント職の平石です。

私は現在、中小企業診断士の資格取得に向け勉強をしています。
勉強は昔から得意ではありませんでしたが、勉強を始めるきっかけの1つである「中小企業を支える人間になりたい」という目標をモチベーションとし日々奮闘しています。
学習を始めた頃は、理解ができない部分がほとんどでした。しかし続けているうちに少しずつ理解できる項目も増えてきました。

そんな私が、社会人の資格取得・勉強をする習慣について私の考えをお話したいと思います。

資格はキャリアアップの武器になるだけでなく、自己成長や自信にも繋がると思っています。
しかし社会人は仕事や家庭に追われ、勉強を継続することが難しいものです。そこで重要になるのが「学習を習慣化すること」です。特別な努力をしなくても、日常の一部として勉強を組み込めれば、無理なく資格取得に近づけます。

●朝早く起きる習慣
夜は疲れて集中できない人も多いですが、朝は脳がリフレッシュしており、学習効率が高まります。出勤前の30分を勉強に充てるだけで、1か月後には約15時間、半年後には90時間にもなります。小さな積み重ねが大きな成果につながると思っています。

●スキマ時間を活用する
まとまった時間が取れなくても、通勤電車で参考書を読む、昼休みに過去問を1問でも解く、待ち時間に暗記アプリを使うなど、細切れの時間を上手に利用します。社会人は忙しいからこそ、この工夫が合否を分ける大きなポイントとなると考えています。

●小さな目標を設定する
「今週はテキストを1章終える」「過去問を20問解いたら少し自由タイムを入れる」といった小さな目標を立てると、達成感を得やすく勉強に前向きな気持ちを持ち続けられます。

資格勉強は短距離走ではなくマラソンです。完璧を求めるのではなく、朝の30分やスキマの5分といった積み重ねを大切にすることを心掛けています。習慣化することで、1年、2年経てば確かな成果となるでしょう。
資格でなくても、なにかを目指すということはとても素晴らしいことだ思います。
小さな取組みの積み重ねが自然と習慣となります。目標に向かって一緒に日々燃えましょう!

平石優希