攻めの投資、守りの投資
こんにちは、中小企業診断士の杉本です。
企業が行う設備投資は「攻めの投資」と「守りの投資」の2つに分けることができます。
攻めの投資とは、行った投資によって新たな価値を創造するものを言い、新たな機械の導入による新製品・新サービスの開発やECサイト構築による販路拡大など、新たに収益が増加するものが挙げられます。
守りの投資とは、業務の効率化・コスト削減など、生産性の向上を目的とした投資を言い、自動化設備や業務システムの統合等が該当します。
上記だけを見ると、攻めの投資のみ行い収益の増加だけ取り組めば良いと思われる方もいるかもしれませんが、新製品・新サービスの開発を行い続けるのは難しく、企業の実状に合わせて攻守のバランスを取って投資を行わなければなりません。
実際に攻めと守りどちらの投資が企業にとって望ましいのか、投資を行う前にはまずはこれを知る必要があります。
では、どうやって投資の判断を行うのか
投資の判断には企業の現状と将来のありたい姿を明確にする必要があります。
企業内部の情報・外部環境の分析を行い企業の現状を把握し、将来どうありたいかの理想を定め、現状と理想の差(ギャップ)を埋める解決の手段として投資を行います。
ギャップの内容が、収益向上であれば攻めの投資、生産性向上であれば守りの投資となるわけです。
投資の判断に限らず、現状と理想を明確にし、ギャップを埋めるための方向性として課題を設定する手法は様々な現場で使用されます。
まずは企業の現状を把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。
中小企業診断士 杉本貴弘