考え方

「判断力」を磨く

こんにちは、営業事務の造田です。

 

日々の業務の中や日常生活の中では「判断」をしなければならない場面がたくさんあります。

 

迅速かつ果断に行動する「決断力」とは異なり、「判断力」は物事を正しく認識し、論理的に評価することとされています。

 

私はどちらかといえば、あまり迷わずに判断をしてしまうことが多いのですが、時には「別の選択肢をとっておけばよかった」と後から感じてしまうこともあります。

 

判断力は人のセンスや経験から自然と身につくもので、判断力を磨くには時間がかかるというイメージがあったのですが、実は必要な観点を意識してトレーニングをすれば意外とすぐに判断力を習得できるようになるそうです。「判断力検定」という試験もあり、自分の判断力を測ることもできます。

 

判断力を養う観点はたくさんありますが、特にこの4つが重要だと考えられます。
① まずは自分で決める習慣をつける
② 客観的に物事を見る
③ SMARTを用いて目標を設定する
④ 目的を常に意識する

 

すぐに判断してしまう前にこれらの観点を頭の中で思い出すことで、判断ミスを減らすことが出来ると感じます。私はこの中でも②客観的に物事をみる、④目的を常に意識するということを日々大切にし、判断力を磨いていきたいです。

 

                                         造田 朋夏

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考え方
社員のモチベーションを左右する2要因

こんにちは、中小企業診断士の杉本です。

 

経営者の方とのお話の中で、「社員のモチベーション」に関するお悩みをお聞きすることが増えました。

 

社員のモチベーション向上に効果的なアプローチ方法の1つが、心理学者のフレデリック・ハーズバーグによって提唱された「動機付け・衛生理論」です。

この理論は、社員のモチベーションの上下に関わる要因を「動機付け要因」と「衛生要因」の2つに分類する考え方です。

 

・動機付け要因

動機付け要因は、仕事に対する積極的な態度を引き出す要因です。具体的には、成長や達成感、責任感などがあり、これらが満たされることでモチベーションは上昇します。一方で、十分に満たされなかったとしても不満とは感じず、モチベーションの低下には繋がりません。

 

・衛生要因

衛生要因は、仕事に対する不満を取り除くための要因です。具体的には、職場での人間関係や業務環境、給与、労働条件などがあり、これらに不満があると社員のモチベーションは低下します。逆に十分に満たされたからといって仕事に対してモチベーションが上がるわけではありません。

 

動機付け要因はモチベーションをゼロからプラスにするための要因、衛生要因はモチベーションをゼロからマイナスになる要因と考えることが出来ます。

 

多くの経営者は、社員の不満解消のために給与や福利厚生を見直せば社員のモチベーションが上がると考えていますが、それだけでは動機付けが不十分であると言えます。

社員のパフォーマンスを向上させるためには、衛生要因の適切な整備と動機付け要因の強化の両面からのアプローチが不可欠です。

 

・衛生要因の整備

衛生要因の整備では、現状の職場環境や報酬制度の見直しを行います。例えば、評価基準が明確である透明な評価制度を導入することで公平性を感じさせたり、職場の人間関係が良好になるようチームビルディングの機会を提供することで、不満が生じにくい環境を整えます。

 

・動機付け要因の強化

動機付け要因を強化するためには、社員が成長を実感できる機会を提供することが重要となります。例えば、社内の研修制度やキャリア開発プログラムを充実させたり、仕事に対して自ら考え、行動する裁量を与えたりすることで、社員が「自分の仕事に意義を見出し、やりがいを感じる」ように促すことができます。また、上司や経営者が社員の成果を定期的に評価し、成果を認めて称賛することで、社員はより一層の達成感を得ることができます。

 

動機付け・衛生要因理論は、社員のモチベーション向上において有効な考え方の1つです。衛生要因で不満を抑え、動機付け要因で社員がやりがいを感じられるようにすることで、社員の積極性を引き出し、組織全体の生産性を高めましょう。

 

中小企業診断士 杉本貴弘

考え方
思考の枠を拡げる

こんにちは、中小企業診断士の杉本です。

 

人は何かを考えるとき、過去に体験したことを無意識に思い出して活用します。

これは、脳が過去の記憶を整理し思考をショートカットするためです。

 

思考をショートカットすることで、短時間で答えを導き出すことが出来ます。

しかし、逆に言うと自分の考えというのは、これまでの経験や思考の枠に縛られがちだと言えます。

このため新商品や新サービス、新たな事業の発想は、様々なフレームワークを活用したとしても考える本人の想像の域を超えることは非常に難しく、斬新な発想が生まれにくい状況にあります。

 

自身の思考の枠に縛られない新たな発想を得るためには、従来の枠組みを超えた視点を取り入れることが重要となります。

具体的で手っ取り早い方法としては、他人と交流することです。

特に異なる知識や背景を持つ人との交流であれば、自身と異なる視点を持っているである可能性が高いです。

異業種交流会などの人気が高いのは、自身に無い考え方を聞ける機会であるからと言えます。

 

新たな発想は、読書やセミナーによって先人から学ぶことも可能です。

近年では電子書籍やオンラインセミナーも一般的となっており、直接相対せずとも学べる機会は非常に多くなりました。

経営者は孤独であると言いますが、1人で考え込まずに様々な人と交流を持ち、学びを続けることで柔軟な発想を身に付けていただければと思います。

 

中小企業診断士 杉本貴弘

考え方
発言しやすい環境づくり

こんにちは、営業事務の造田です。

 

先日行われた衆議院選挙が毎日のようにニュースで話題となっておりますが、選挙が開催されると毎回併せて話題となるのが投票率です。

 

今回の投票率は約54%と戦後3番目の低さとのことですが、選挙に行かない理由としてよく挙げられる理由に「自分の1票で変わるとは思わない」や「自分自身が政治に参加するという意識が低い」ことがあります。

 

この意識は会社の中でもあり得ることだと考えられます。

 

現状に満足はしていないが自分が声をあげたところで変化に期待はできなかったり、いつも物事を決定する人が固定されており声をあげる人が少なくなっていたりという問題を耳にする機会も多くあります。

 

弊社では毎週の週次会議や定期的にプロジェクト会議が開催されており、会議の中では提案者が発言して同意を求めるだけではなく、該当する他の人にその他の意見はないかを聞く時間が設けられており、自分の意見を比較的伝えやすい環境が整っているように感じます。

 

私自身、大人数の前で自分の意見を発言することはあまり得意ではありませんが、自分の意見を発言しても良い機会が設けられていると、とりあえず聞いてもらおうという気持ちで発言することができます。

 

いつも発言しない社員の方は何も意見が無いのではなく、意見を聞いてもらえることや発言が否定されない環境になることで積極的に発言を行うことができ、いつもとは違う意見にも出会えることがあるのではないでしょうか。

 

造田朋夏