考え方

解決への道のり

「人間は、問題には直ぐ到達するが、解決には直ぐ到達しないような存在である」

ドイツの哲学者・社会学者である、ゲオルグ・ジンメルの言葉で、岩波文庫出版の『愛の断想/日々の断想』という書籍に収録されています。

同書は断片的な思想を書き留めたノートのようなものなので、実際どういうシチュエーションでこの思想に到達したのか、また、以後どのような思想へと展開したのかまではこれだけでは分かりません。

 

しかし、この言葉だけ見ても、真に本質をついたものであると私は感じました。

 

何かしらの問題が存在する時、それ自体を可視化できても、一体何によって解消できるのかということは、往々にして即時で結論が出るものではありません。

問題の中には、いくつかの課題が存在しており、その課題を解決するための手段を考える必要があります。

ですが、解決のための手段というのは決まった型があるわけではなく、各ケースにあわせて、またそれまでの経験の中から最適なものを選び取って実行します。

この場合、最も壁となるのが、「これが最善の方法であるのか?」という疑念です。

 

「もっと良い方法があるはずだ」、「もっと近道があるはずだ」という、解決までの最短距離を目指すことはとても重要であると思います。

一方、最短距離での最善を模索するあまり、思考の迷路に入って、結局いつまでも実行に移せない、という状態に陥る危険性も存在するのです。

 

このような場合、最も手っ取り早いのは、「人に相談する」ことではないかと考えます。

結局のところ、自分の思考領域だけで解決できなければ、領域を広げるか、自分以外の領域を借りるかの二択になります。

他者の思考を借りるメリットは、自分とは全く違う人生を歩んでいること、それにより、物事を見る角度が異なることです。

一方向から平面的に見えていたものが、別方向からの視点を加えることで立体として浮かび上がり、結果として、物事の様相ががらりと変わる瞬間に出会えるのです。

 

もし、思考の迷路に入ってしまったら、ぜひ一度、誰かに相談してみてはいかがでしょうか。

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考え方
人手不足であっても代わりの人間はいくらでもいる

 

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。

 

『代わりの人間はいくらでもいる』これは元プロ野球選手で監督であった野村克也氏が言っていた言葉です。

 

代わりの人間がいくらでもいることは組織の本質であり、代わりの人間はいくらでもいることを理解し、自分自身を高め続けることができる人が、一流の人、成長し続けられる人であると思います。

 

一方で人手不足の現在では、希望の採用が出来ずに特定の社員、役員、外注先などに依存してしまうことがありますが、それでも代わりの人間はいくらでもいることを前提に考えなければなりません。

 

一見、非常に厳しい言葉にも感じられますが、組織目線では「業務の平準化、マニュアル化ができており、高い生産性と品質を維持できる体制になっている」、「新しく入った社員が育つ環境が整っている」、

「次世代の中心メンバーが成長している」などのように代わりの人間がいくらでもいるということは、強い組織になっているとも考えることができます。

 

『代わりの人間はいくらでもいる=誰かをやめさせて他の人に任せる』ではなく、環境や状況に応じて、それぞれの強みを活かしながら、ベストメンバーで臨むためには代わりがいないとできませんので、組織としても個人としても重要な言葉だと思います。

中小企業診断士 木戸貴也

考え方
状況が厳しくなった場合、タフなやつだけが前に進める

 

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。

 

中小企業を取り巻く経営環境は、「企業規模や業種を問わない賃上げの圧力」や「政策金利の引上げによる支払利息の増加」、「関税や為替変動によるコストアップ」など収益を圧迫するようなテーマが日々、取り上げられています。

 

経営は順風満帆な時期よりも逆風が吹き荒れる環境でこそ、本当の力、真の実力が試されるもので、こうした状況下では、多くの企業や個人が足を止め、リスクを回避し、様子を見る行動を取りがちです。

 

しかし、それらの企業や個人よりも一歩先へ進める企業、個人だけが、次の成長、発展を手にすることができます。つまり、「状況が厳しくなった場合、タフなやつだけが前に進める」ということです。

 

ここでいう「タフなやつ」とは、単に我慢強い人ではありません。冷静さを保ち、自身の感情と向き合い、極限下でも質の高い意思決定を下せる人を指します。

 

タフネスは、「精神論」ではなく「技術」であり、「鍛えれば身につく資産」です。厳しい状況では、「粘る」ことが重要視されがちですが、重要なのは「何を捨て、どこに集中するか」の判断です。

 

時に撤退も戦略の1つです。タフな人は、自分のリソースを冷静に把握し、勝機のある領域に一点突破します。そして、その一点に対しては、執念をもって活動を続けます。

 

どれだけ優秀な戦略や計画であっても実行されなければ意味はなしません。不確実性の中では、タフさがなければどのようなスキルや資格、経験も活かせません。

 

タフであることは、未来を勝ち取る力です。

中小企業診断士 木戸貴也

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やらないことリスト

こんにちは、営業事務の造田です。

 

皆様は1日の中や少し先の予定で実行すべきタスクをどのように管理されていますか?

 

多くの方はTo Doリストを作成して漏れが発生しないように管理されているかと思います。
私も毎朝出勤後にはやるべきタスクを書き出し、優先順位をつけて取り組むようにしています。

 

ですが、実際にはリストに書かれている内容以外のことにも時間が割かれてしまい、タスクを完了させるまでに想定以上の時間がかかってしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。

 

最近私は「やらないことリスト」というものの存在を知り、「やらないこと」にも意識をするようにしています。

例えばマルチタスクをしない、情報を検索するときに無作為に追い続けないということです。

 

Aの業務をしている途中でBの業務がすぐに終わりそうだから先に片付けてしまおうとマルチタスクをすると、Aの業務に戻ろうとした際に振り返りの時間が必要になります。

また、情報を収集したいときに関連のありそうな情報をむやみに収集しても結果的に欲しい情報を得られないこともあります。

 

やらないことを明確にするメリットは、頭の中を整理しながら物事を進めることができることだと感じています。
ひとつひとつタスクをこなしていくことで達成感も得られることができます。

 

業務を行う上で、時間がかかってしまうことに悩まれている方は、ぜひ「やらないことリスト」も作成してみてはいかがでしょうか。

 

造田朋夏