緊急時における対応方法の検討
こんにちは、フラッグシップ経営の㮈本です。
年の瀬になり、年末の挨拶や大掃除など忙しい時期となってきました。
私の家の近くにも、夜間に地域の人による火の用心の声を聞くようになり、毎年のように年末が近づいているなと感じます。
忙しい時期でありながら乾燥しているため、国内でもこの時期は火事の発生率が極端に増加するようです。
先日、大阪では雑居ビルで計画的な放火が行われ多くの人が亡くなるという痛ましい事件がおきました。
犯行理由などは不明ですが、このニュースを見た時にビルでの火災の恐ろしさを感じるとともに、自社で仮に火事が起こった場合や別の緊急時のことを考えた時に、適切な行動を取ることができるのかと不安に感じました。
確実に災害やトラブルに巻き込まれないと決まっていれば、このようなことを考える必要がありませんが、災害の多い日本に住んでいる以上、災害時における従業員の行動などを考えることは重要なことのように感じます。
しかし、防災や避難訓練の方法などを何から始めればいいのかわからないといった事業者の方も多いと思いますが、簡単なものから初めていくことで、実際の災害時での動揺を緩和できるかもしれません。
下記には、企業の防災訓練について簡単に調べた項目を記載しています。
1.オフィスのデスクや身の回りを整理し、倒れやすい家具などを固定する。
2.ハザードマップや災害時の避難場所を社内で共有する
3.従業員人数分の防災グッズを準備しておく
4.安否確認の手段と報告内容を決めておく
5.実際に災害を想定した訓練を実施する
以上の5点をまとめておくだけでも、実際の災害時にはトラブルを回避できる確率が大幅に増加します。
実際に、火事とは関係ないですがアメリカの世界貿易センタービルで38階にオフィスを構えていた、モルガンスタンレー社はテロで破壊されたビルに2,000人以上の従業員が在籍していました。
しかし、毎月のように避難訓練を実施していたことが功を奏して、多くの人が亡くなったテロ事件でありながら、モルガンスタンレーの社員はほとんど全員が避難することできています。
実際に災害にあったことがないので、避難訓練などは形骸化している企業も多いと思いますが、年末の時期にでも防災や避難について考えるのもいいかもしれません。