考え方

新しい挑戦が自分を成長させる~食わず嫌いをやめて、まずは「やってみる」精神で!~

皆さん、こんにちは。フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。

私もそうですが皆様も日々、様々な選択を迫られています。

新しい仕事、これまで経験のないプロジェクト、あるいは単にこれまでと違う方法でタスクをこなすことなどです。

そんな時、「自分には無理だ」「失敗したらどうしよう」「向いていないかもしれない」と、挑戦する前から諦めてしまうことはないでしょうか。

そういう心境になってしまうことは私にもあります。

食わず嫌いのように、一口も食べてみないうちに「これは嫌い」と決めつけてしまうのは、実は成長の機会を自ら手放しているのかもしれません。

 

なぜ私たちは「食わず嫌い」になるのか?

新しいことへの挑戦をためらう心理には下記の要因があるからだと思います。

 

1. 失敗への恐れ

最も大きな要因の一つは、失敗への恐れです。私たちは、失敗することによって傷つくこと、恥をかくこと、あるいは他人から評価を下げられることを無意識のうちに恐れています。完璧主義の人ほど、この傾向は強いかもしれません。「失敗するくらいなら、最初からやらない方がましだ」という思考が働き、挑戦そのものを避けてしまいます。

 

2. 未知への不安

人間は、本質的に未知のものに対する不安を抱く生き物です。新しいことに挑戦するということは、これまでの慣れ親しんだ領域から一歩踏み出すことを意味します。その先に何があるのか分からない、予測できない状況に身を置くことへの漠然とした不安が、行動をためらわせるブレーキとなります。

 

3. 変化への抵抗

私たちは、少なからず変化を嫌う傾向があります。安定した現状を維持することは、安心感を与えてくれます。しかし、新しいことに挑戦するということは、この安定した状態を一時的に崩すことになります。慣れたやり方を変えることへの面倒くささや、そこから生じるストレスを避けたいという気持ちが働くことがあります。

 

4. 固定観念と自己限定

「自分には〇〇はできない」「〇〇は向いていない」といった固定観念や自己限定も、挑戦を阻む大きな壁です。過去の経験や他人からの評価、あるいは根拠のない思い込みによって、自分の可能性を自ら狭めてしまっているケースは少なくありません。まるで自分にレッテルを貼るように、「私はこういう人間だから」と、新しい自分を発見するチャンスを閉ざしてしまいます。

これらの心理的要因は、誰もが多かれ少なかれ持っているものです。しかし、これらの感情に支配されてしまうと、私たちは安全なコンフォートゾーンの中に閉じこもってしまい、本来持っている可能性を十分に開花させることができません。

 

 

「やってみる」ための具体的なステップ

では、食わず嫌いをやめて「やってみる」ためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。

 

1. 小さな一歩から始める

いきなり大きな目標を掲げるのではなく、まずは小さな一歩から始めることが重要です。例えば、「新しいプログラミング言語を習得する」ではなく、「プログラミングの入門書を10ページ読む」から始める。「フルマラソンを完走する」ではなく、「1日1キロ走る」から始める。小さな成功体験を積み重ねることで、自信がつき、次へのモチベーションに繋がります。

 

2. 完璧を求めない

「完璧でなければ意味がない」という考え方は、行動を阻む大きな要因です。最初から完璧を目指す必要はありません。まずは「これでいいや」という気持ちで、60%の完成度でも良いから、とにかく始めてみることが大切です。走りながら修正していく、そのくらいの気持ちで臨みましょう。

 

3. 結果にとらわれすぎない

もちろん目標達成は重要ですが、それ以上にプロセスから得られる学びや経験を重視することが大切です。失敗したとしても、「なぜ失敗したのか」「次はどうすれば良いのか」を分析し、次に活かすことができれば、それは決して無駄な経験ではありません。結果に一喜一憂しすぎず、冷静に振り返る習慣をつけましょう。

 

4. 周囲のサポートを活用する

一人で抱え込まず、周囲のサポートを積極的に活用することも有効です。信頼できる友人や家族に相談したり、同じ目標を持つ仲間を見つけたり、あるいは専門家のアドバイスを仰いだりするのも良いでしょう。適切なサポートがあれば、困難な状況も乗り越えやすくなります。

 

5. 自分の感情を客観的に観察する

挑戦しようとした時に感じる不安や恐れは、ごく自然な感情です。しかし、その感情に流されるのではなく、「今、自分は不安を感じているな」「失敗を恐れているな」と客観的に観察することで、冷静に対処できるようになります。感情に名前をつけるだけでも、その感情に振り回されにくくなります。

 

 

新しい挑戦は、私たちを成長させ、人生を豊かにする最高の機会です。

失敗を恐れず、未知への不安に打ち勝ち、小さな一歩から踏み出してみましょう。

その一歩が、あなたの人生を大きく変えるきっかけとなるはずです。

まずは「やってみる」精神で取り組みましょう。

 

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考え方
「言葉の精度」が成果を左右する

皆様、こんにちは!コンサルタント職の平石です。
今回は、コンサルティング業務において改めて重要だと感じている「言葉の精度」について考えてみました。

 

●「伝えたつもり」と「伝わった事実」
日々の業務では、事業者様との打合せや報告資料の作成など、数多くのコミュニケーションが発生します。
そのなかで、私自身が痛感するのは「伝えた内容」と「伝わった内容」が必ずしも一致しないということです。
同じ言葉を使っていても、相手の立場や経験によって意味の受け取り方は異なります。
わずかな表現の差が、意思決定の方向を変えてしまうことも少なくありません。

 

●言葉の“選び方”が成果を変える
コンサルタントに求められるのは、専門的な知識を平易に翻訳し、事業者様が正確に理解・判断できる形に整える力です。
その際に重要なのは、“どんな言葉で伝えるか”という選択です。
たとえば、「コスト削減」という表現も、状況によっては「効率化」や「再配分」と言い換える方が前向きに受け取られる場合があります。
同じ事実を説明していても、言葉の響きやニュアンスによって、受け手の行動意欲や合意形成のスピードは大きく変わるのです。

 

●精度とは、正しさ+伝わりやすさ
ここで言う「言葉の精度」とは、単に誤字脱字がないという意味ではありません。
正確であることに加えて、「相手の理解構造に合った形で伝わること」までを含みます。
つまり、言葉の精度とは“正しさ”と“伝わりやすさ”の両立です。
データ分析や戦略立案の正確性がどれほど高くても、それが正確に伝わらなければ成果にはつながりません。

 

●成果を動かすのは「理解された言葉」
私たちの提案書や報告書は、単なる情報の集合ではなく、「事業者様の意思決定を動かす言葉」であるべきです。
そのためには、事実を整理するだけでなく、「この言葉を選ぶことで、相手がどう動くか」を意識する必要があります。
一つひとつの表現に意図を込め、言葉の精度を磨くことこそ、成果の再現性を高める最も確実な方法だと感じています。
「伝えた」ではなく「伝わった」。
この差を埋める努力を、これからも日々のコミュニケーションの中で積み重ねていきたいと思います。

考え方
フィードバック文化を定着させる5つのポイント

こんにちは、営業事務の造田です。

 

日々の業務の中で、メンバー同士が意見を伝え合い、学び合う「フィードバック文化」は欠かせません。弊社でも案件会議や朝礼、職種ごとの定例会議など、さまざまな場面でフィードバックを行っています。

 

これまではフィードバックを受ける側であることが多かったのですが、最近は伝える立場になることも増え、どうすれば前向きに受け取ってもらえるかと難しさを感じることもあります。

 

そこで今回は、私が普段意識している「フィードバック文化を定着させる5つのポイント」をご紹介します。

①人ではなく行動に注目する

課題の原因を「誰」ではなく「どう進めたか」に焦点を当てることで、安心して意見を交わすことができます。

 

②成功だけでなく失敗も共有する

うまくいかなかった事例も率直に話すことで、チーム全体の学びになります。

 

③フィードバックを日常化する

特別な場を設けなくても、日常の中で小さな対話を重ねることが、オープンな雰囲気をつくります。

 

④感謝と承認をセットにする

フィードバックというと、改善点を指摘することに意識が向きがちですが、良かった点や助けられたことも積極的に伝えることがポイントです。相手の行動を認め、感謝を言葉にすることで、前向きな対話が生まれます。

 

⑤安心して話せる場をつくる

お互いを尊重し、意見を言っても大丈夫と感じられる心理的安全性が不可欠です。

 

行動に注目し、成功も失敗も共有し、感謝を伝え合うというような、その積み重ねこそがチームの成長と前向きな組織文化を育てる力になると感じています。

一人ひとりが日々の業務の中で意識的にフィードバックを実践し、より良いコミュニケーションを作れるよう取り組んでいきたいと思います。

 

造田朋夏

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まず形にする

こんにちは、営業事務の造田です。

 

日々の業務の中で、社内で使用する資料やお客様にお送りする説明資料を作成する機会が多々あります。その際に、「もっと良くしてから出したい」「まだ完成ではないから提出できない」と考えているうちに、気が付けば時間だけが過ぎてしまっていたという経験は少なくありません。

 

これまでは、できる限り高い品質で提出することが最善であると感じていましたが、最近「まず形にして出すことが、成果につながる」という実感を持つようになりました。今回はその気づきについて、共有させていただきます。

 

まず、完璧を求めすぎることにはいくつかの落とし穴があり、時間がかかりすぎて機会を逃してしまうことや、1人で抱え込みすぎて改善のきっかけを失うことがあげられます。例えば、どんなに優れたアイデアでも、世に出る時間が遅くなってしまうと価値を失う可能性もあります。

 

一方で、「まず形にする」ことで得られるメリットは、たとえ8割の完成度でも、早く動き出すことで学びが深まることや、他の社員からのフィードバックを受けることでより良い形に仕上がることではないかと感じております。

 

私自身も、最近は「まず形にする」ことを意識して業務に取り組んでいます。例として、社内資料を作成する際には、完成形にこだわらず、まず箇条書きで内容をまとめて事前に確認したり、デザインを整える前には情報の追加や修正が無いかという意見を聞いたりしています。こうしたプロセスを踏むことで、自分では気が付けなかった視点での意見やアドバイスなどの声が集まり、従来に比べて効率的により良い資料作りを行えるようになりました。

 

これらの経験を通じて、「まず形にすること」が成果への第一歩であると、改めて感じています。今後もスピードと柔軟性を両立させながら、より良いアウトプットを目指していきたいです。

 

造田朋夏