教える側の姿勢、教えてもらう側の姿勢
こんにちは、伊藤です。
先月4月からは新たに日野と5名のインターン生が当社に入社し、今月は林が入社しました。
これまで社内の上司や先輩から教えてもらうだけの立場から、教える側になることも増えています。
「中途社員であれば、未経験であってもある程度すぐに仕事が出来るだろう。」と考える企業もあるようですが、
私は、私自身の経験、これまで私が関わった50名程度の中途入社の部下、後輩の経験から
どの会社においても会社の雰囲気やシステムに慣れるまでに1か月、
1年で仕事の流れや繁忙期の様子を体験し、2年目で1年目の流れを復習しながら、失敗も経験し、
3年目でようやく自社の仕事を本当に理解し、自信を持って取り組む、
相手の気持ちを汲んだ取り組みが行えるようになるのではないかと思っています。
とはいえ、当社も従業員が多いとは言えない中、独り立ちするまで何年も待っているということも出来ません。
少しでも早く戦力となってもらう為には、教える側の伝え方を工夫しなければならないと思います。
私は仕事を教える際には、
①業務の全体像を説明し一連の流れをイメージしてもらう
②一見作業のように見える仕事でも1つ1つに意味があることを伝える。
ことを大切にしています。
「背中で見て覚えろ、雰囲気で覚えろ・・・」
これももちろん大切なことではありますが、このような方法は時間を要します。
意味を理解して取り掛かるのと、理解せず取り掛かるのとでは、成長スピードも仕事への気持ちも差が出てきます。
そして何よりも大切なことが、相手の立場に立って伝えることだと考えています。
私は、自分と相手はこれまでのバックグラウンドやスキルが違うこと、
そして、自分が最初業務にとりかかった時の気持ちを思い返して伝えることを心掛けています。
当たり前のことですが、いつでも質問しやすい雰囲気づくりも心掛けています。
(忙しそうな雰囲気を出していると感じる時があるので、まだまだ出来ていませんが・・・)
もちろん、教える側だけが注意を払うのではなく、
教えてもらう側も「メモを取る」、「事前に調べられることを調べておくこと」などは必要ですし、
質問をする際には「何を聞きたいのか。」「聞きたいこと自体がわからないのか。」など、
教える人が教えやすいように質問の仕方を工夫する必要があります。
そして何よりも大切なことは、「分からないことは素直に聞くこと。」です。
例えば「急がないからお願いするね。」と
仕事の依頼を受けた時の「急がないとはいつまでなのか?」や、
依頼された仕事の作業途中で、合っているか分からない内容について「自己判断で進んでいいのかな?」など・・。
もし、わからない内容が1度教えてもらったことであれば、
聞きづらい事もあるかと思いますが、
仕事を依頼した相手にしかわからないことは自分で悩んでも答えが出ないので素直に聞くしかないんですね。
教える側、教えてもらう側ともに相手の立場に立って考え、心地よい環境作りをすることが大切だと思います。
伊藤 侑加