事業再構築補助金の事業計画書で意識すべきポイント
こんにちは、伊藤です。
先日12月15日(木)は事業再構築第7回の採択発表でした。
前回の採択発表は次回締切の3日前でしたが、今回は第8回の締切まで約3週間の準備期間があります。
また、事業再構築補助金事務局に不採択理由の確認ができますので是非、不採択箇所を見直してチャレンジしていただきたいです。
不採択理由としてよく挙げられるのが
①既存事業との代替性が無いことについて
つまり、新たな事業の展開により、既存事業の売上が減らないことが求められています。
例えば、ソフトクリーム屋さんが新メニューとしてかき氷を始めるなど。
「ソフトクリームとかき氷両方を食べる!」という人もいるかもしれませんが、少数派ですよね・・・
次に多いのが
②費用対効果とシナジー
新事業の投資内容は既存事業にも役に立つ内容であるかということです。
既存事業と全く異なる分野への取り組みの場合は難しいと思われるかもしれませんが、新たな視点による既存事業の人材のスキルアップなど何か相互作用が働くことが無いか探してみることが大切です。
そして大事なのが、
③誰かのニーズを解決する取り組みであるか
「自分が〇〇したいから!」という理由だけで、誰にでも補助金を払っていたら、それこそ財政破綻します。
計画通りに売り上げが上がらないかもしれなけれど、事業として成り立つ可能性があることが重要です。
下記の2つのパータンで考えてみてください。
「自分はラーメンが好きで毎日ラーメン屋を食べ歩いている。
だから、ラーメンについては自信があるので、ラーメン屋を作るために、補助金を活用したい。」
「自分はラーメンが好きで時々自分でもラーメンを作り、友達に食べてもらっている。
友達からは好評で、是非お店を開いて欲しいと言われている。だから、ラーメン屋を作るために補助金を活用したい。」
後者の方が現実味がありませんか。
(もちろんこれだけでは計画書の要件を満たせませんが・・・)
事業再構築補助金にはSWOT分析が求められています。
自社の状況について内部環境、外部環境の面から分析し、
自社の強みが活かせ、市場のニーズを解決する取り組みであるのか考えることが大切です。
ただし、計画書はあくまで補助金採択の判定要素の1つです。現在の決算状況、人員体制など総合判断して採点されます。
再構築第8回を検討されている方も、次回9回を検討されている方もこれらの視点からぜひ検討してみてください。
伊藤 侑加