この4月に新社会人にとなった方へ
こんにちは、中小企業診断士の木戸です。
新社会人となった皆様、おめでとうございます。
新しい環境での生活となり、4月末から5月は疲れがでる時期ですので、体調には十分に注意してお過ごしください。
私が特に20歳代の社員さんやインターン生に向けてキャリア形成の方法について、何度も話していることがあります。それは、「いかだ下り(20歳代)」と「山登り(30歳以降)」についてです。
それぞれの内容は以下の通りです。
まず、「いかだ下り」とは、基礎力を磨くということです。仕事のする上でどのような環境に置かれてもその状況を自分で乗り越えていくことが可能になることを流れの速い川や狭い川などをいかだで下ることに例えられた言葉です。
いかだ下りですので、激流でもいかだから振り落とされることなく、川をいかだで下り続けなければなりません。
20歳代の内は、長期的なゴールではなく、短期目標に全力投球し、基礎力(対人、対自己、対課題など)を磨いていきます。また、偶然(仕事や人、書籍など)の出会いを歓迎し、自分の価値を高める時期です。
この間の経験の中から、自分が進みたい道を探していきます。
そして、いかだ下りを無事に終えたら、「山登り」を始めます。「山登り」とは専門性を磨くということです。
いかだ下り中の経験から、自分の進む道を決め、ゴールを明確にし、その達成に全力集中していきます。
山登りですので、途中で険しい道や壁、悪天候、落石など予期せぬことが発生することもありますが、常にめげない意志が必要です。
30歳を目安に高めたい専門性(知識、技術、ノウハウなど)を計画的、戦略的に身に付け、人生や仕事での目標達成を目指します。
大学を卒業した時には考えてもいなかったことが、自分にとってやりがいのある仕事になっているケースも少なくないと思います。また、企業の規模や業界などを問わず、初めに思い描いていた内容とは異なる仕事を担当することも多いため、自分のやりたいことを狭く考えるのではなく、何でも率先し、働く経験をたくさん積み、自身の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。
中小企業診断士 木戸貴也