考え方

成長は「真似する」ことから

こんにちは。フラッグシップ経営の杉原です。

 

最近はだんだんと春めいてきており、日中もだいぶ暖かく、過ごしやすくなってきました。
一方で周りを見てみると、花粉症を患っている社員は日々辛そうで(私は今のところまぬがれています)、春というのは良いことだけではないようですが…。

 

さて、今回は「周りを見て仕事をする」ことについてです。

 

「周りを見て仕事をする」。皆さんは、この言葉をどんな意味で捉えているでしょう。
私は、この言葉は2つの意味を持つことができる考えています。
1つは、「周りの人が今どんな仕事をしていて、何か困っていることはないだろうか」という、いわゆる目配りや気遣いの側面。もう1つは、「周りの人がどのように仕事をしていて、そのやり方を真似してさらにスキルアップできないか」と人の業を見て盗むという側面です。

 

私はこの「周りの人のことを見て、自分の仕事に取り入れる」ことは非常に重要だと考えています。
例えば、電話対応のシーン。相手先と上手く意思疎通が図れない、となった時に「他の人は一体どんな風に伝えているのか」と周囲の人の対応方法に耳を傾けてみる。そうすると、伝え方や伝える情報の順番など、自分には無かった発想が見えてきます。
あるいは、定型的な業務でも、作業が早い人はどのような工夫をしているのか、その様子を見てみることも効果があります。

 

ちなみに私が現在「周りの人を見て、自分の仕事に取り入れたい」と思っているのは、ずばり先述の電話対応についてです。
私は前職・前々職ともに全く異なる業界・職種でした。人と話すことに慣れてはいても、伝え方や話の引き出し方でまだまだ工夫していかなければいけない必要があるなと思い至ったためです。

 

現在は、諸先輩方や新卒社員、それぞれの電話対応にひっそりと耳を傾けて、真似したい要素を取り入れて自宅でパターン別に練習したりしています。
春という始まりの季節。「初心忘るべからず」ではないですが、普段何気なく行っていることでも改めて見つめ直し、周りの人のよいところを吸収していくのはいかがでしょうか。

 

杉原 千尋

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ウェルビーイングの考え方

こんにちは、営業事務の造田です。

 

近年ウェルビーイングを経営に取り入れようとする企業が増えているようです。

 

ウェルビーイングとはwell(良い)とbeing(状態)からなる言葉であり、身体的、社会的、精神的のうちすべてにおいて良い状態を指します。

また、経営においては従業員の仕事へのやる気や組織へのエンゲージメントを高めようとする経営手法のことを表します。

 

良い状態と言われてもあいまいな表現のように感じますが、ウェルビーイングには2種類存在します。

 

・主観的ウェルビーイング

人が自分自身の感覚や認識をもとに見えてくるものなど個人が感じる価値。

例)人生の満足感、日常生活の自己評価

 

・客観的ウェルビーイング

数値や指標など誰もが客観的に把握できる価値。

例)平均寿命、労働時間

 

主観的ウェルビーイングと客観的ウェルビーイングの両立を実現することで、生産性の向上や働き方改革の推進、コミュニケーションの活性化に効果的だと言われており、たとえ企業規模が小さいとしても、その理念を徹底することで優秀な人材の確保や組織の活性化に繋がります。

 

自分自身が置かれている状況がウェルビーイングであるかを意識することで、より良い環境を作り出せるのかもしれません。

 

造田朋夏

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人手不足であっても代わりの人間はいくらでもいる

 

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。

 

『代わりの人間はいくらでもいる』これは元プロ野球選手で監督であった野村克也氏が言っていた言葉です。

 

代わりの人間がいくらでもいることは組織の本質であり、代わりの人間はいくらでもいることを理解し、自分自身を高め続けることができる人が、一流の人、成長し続けられる人であると思います。

 

一方で人手不足の現在では、希望の採用が出来ずに特定の社員、役員、外注先などに依存してしまうことがありますが、それでも代わりの人間はいくらでもいることを前提に考えなければなりません。

 

一見、非常に厳しい言葉にも感じられますが、組織目線では「業務の平準化、マニュアル化ができており、高い生産性と品質を維持できる体制になっている」、「新しく入った社員が育つ環境が整っている」、

「次世代の中心メンバーが成長している」などのように代わりの人間がいくらでもいるということは、強い組織になっているとも考えることができます。

 

『代わりの人間はいくらでもいる=誰かをやめさせて他の人に任せる』ではなく、環境や状況に応じて、それぞれの強みを活かしながら、ベストメンバーで臨むためには代わりがいないとできませんので、組織としても個人としても重要な言葉だと思います。

中小企業診断士 木戸貴也

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状況が厳しくなった場合、タフなやつだけが前に進める

 

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。

 

中小企業を取り巻く経営環境は、「企業規模や業種を問わない賃上げの圧力」や「政策金利の引上げによる支払利息の増加」、「関税や為替変動によるコストアップ」など収益を圧迫するようなテーマが日々、取り上げられています。

 

経営は順風満帆な時期よりも逆風が吹き荒れる環境でこそ、本当の力、真の実力が試されるもので、こうした状況下では、多くの企業や個人が足を止め、リスクを回避し、様子を見る行動を取りがちです。

 

しかし、それらの企業や個人よりも一歩先へ進める企業、個人だけが、次の成長、発展を手にすることができます。つまり、「状況が厳しくなった場合、タフなやつだけが前に進める」ということです。

 

ここでいう「タフなやつ」とは、単に我慢強い人ではありません。冷静さを保ち、自身の感情と向き合い、極限下でも質の高い意思決定を下せる人を指します。

 

タフネスは、「精神論」ではなく「技術」であり、「鍛えれば身につく資産」です。厳しい状況では、「粘る」ことが重要視されがちですが、重要なのは「何を捨て、どこに集中するか」の判断です。

 

時に撤退も戦略の1つです。タフな人は、自分のリソースを冷静に把握し、勝機のある領域に一点突破します。そして、その一点に対しては、執念をもって活動を続けます。

 

どれだけ優秀な戦略や計画であっても実行されなければ意味はなしません。不確実性の中では、タフさがなければどのようなスキルや資格、経験も活かせません。

 

タフであることは、未来を勝ち取る力です。

中小企業診断士 木戸貴也