考え方
こんにちは、経理・総務の松野です。
私は、経理・総務をひとりで担当しており、他部署との連携や情報共有が欠かせない立場にあります。
前回のブログでは、「会社で服装自由化を導入して感じたこと」についてお話ししました。
その中で、役職や職位によって意識するポイントが異なるという気づきをご紹介しましたが、今回はそこから派生して、「報告・連絡・相談(いわゆる報・連・相)」について考えてみたいと思います。
これまで私は、「報・連・相は、しないと怒られるからするもの」という感覚を持っていたように思います。
ですが最近、その考え方が少しずつ変わってきました。
経理・総務の業務は、社内の手続きや制度対応など、“あって当たり前”とされがちな仕事です。
しかし実際には、ちょっとした情報の伝達漏れやタイミングのズレが、業務全体に影響することもあります。
だからこそ、気づいたことや変化を「伝えておく」ことで、相手に安心してもらえる。
そして、自分自身も「伝えてあるから、あとは任せて大丈夫」と感じられる。
つまり、「報・連・相」は「しないと怒られる」ためのものではなく、「しておくことで、相手にも自分にも安心を生む手段」なのだと、今は感じています。
これからも、「業務を進めるための道具」としてだけでなく、「信頼や安心を届けるコミュニケーション」として、報・連・相を大切にしていきたいと思います。
経理・総務 松野 あやか
考え方
近年、効率的かつ正確なコミュニケーションが求められる場面が増えています。特に、仕事やプロジェクトの進行において「確認会話」は欠かせない要素です。
まず、確認会話とは情報を正確に伝達し、誤解やミスを防ぐために行われるコミュニケーションプロセスであり、ビジネスだけではなく教育や家庭といったあらゆる場面で使用されます。
【確認会話の具体例】
①A:この資料はどこにありますか。
B:右の棚の2番目にあります。
A:一番右の白い棚の上から2番目の引き出しですね。
②A:会議で作成する資料はいつまでに完了させる必要がありますか。
B:会議の前日の帰社までに一度提出してください。
A:私(A)が帰社する19時までに提出するということですね。
聞いた会話を同じように復唱するよりも、別の言い回しで問いかけることでお互いの認識を一致させることができます。もし確認会話を行わなかった場合、①では違う棚を探してしまうことや、②では正確な時間が伝わらないことが想定されます。このような認識の相違は、誤解から起こるミスや業務の遅延、不信感の発生などが生じる恐れがあり、確認会話はとても重要なコミュニケーションの一つと言われています。
確認会話を上手く活用するためには、会話の目的や目標をあらかじめ共有することや会話の方向性を定めることが有効とされており、自分が聞き手側として会話をする際、話の目的が事前に分かっている方がより良い返答ができるような気がします。
日々の業務や人間関係において、ぜひ皆様も「確認会話」をご活用ください。
造田朋夏
考え方
皆さんは多様性について考えたことはありますか。
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)という言葉を最近よく耳にするようになりました。
多様性を受け入れ、包括することで、個々の能力を最大限に発揮できる環境を作ろうとする考え方です。
私は昔、様々な理由で学校に通えない子どもたちの教育に携わっていたことがあります。
そこでは、子どもの現状や特性に合わせて、自ら学び、成長できる環境を提供することが私たち大人の役割でした。
今回は多様性を生み出す環境を作るための要素の一つとして、学習スタイルについてお話ししたいと思います。
学習スタイルは様々な分類方法があるので、一概には言えないのですが、視覚型、聴覚型、読書型(言語型)、体験型の大きく4つに分けることができます。
視覚型は視覚的な情報から学びやすく、図やイラストなどから情報を目で見て理解することを好みます。聴覚型は講義や会話など音をとおして情報を理解することを好みます。
読書型は文章を読み書きしながら学び、文章を通して情報を整理し、理解します。体験型は実際に手や体を動かし、自分自身で体験をするなど、実践的な活動を通して学びを深めます。
皆さんの学びのスタイルはどのタイプに近いでしょうか。
ちなみに学習スタイルはグラデーションになっていたり、視覚型と体験型が混ざっていたりと人によって様々です。
元気な時はどの方法でも対応できるのに、疲れていたり、緊張したりすると特定のスタイルでしか学習できない、情報が処理できなくなるなど、その人の体調や状況によっても学びのスタイルはどんどん変化していきます。学びのスタイルは子どもの教育現場だけでなく、ビジネスの現場でも活用することができます。
人材教育や仕事の進め方などの指導、配置転換を行う際にも役立つかもしれません。
学びのスタイルを知ることはもちろん万能薬ではありませんし、自分自身や身近な人の欠点やできないことだけに焦点を当てるものではないということを念頭に置きながらも、自分や仲間の弱みも受け入れながら、強みを最大限に活かすための一つの方法として、誰かのために活用できる部分はないかと日常的に考えることが重要だと私は考えています。
最後に10年間子どもの教育で多様性のある環境を実現してきた、とあるNPO法人の職員の方からいただいた言葉を皆さんにお伝えできればと思います。
「正面から見ると長方形に見えるけれど、上から見ると実は円柱かもしれない。
同じ物事でも見るヒト(見る視点)によって考え方が180度変わってしまうことがある。」
この言葉には続きがあり、正しいことは人によって違うし、国や育った環境・文化によっても違うし、時代によっても変化してしまう。だから違いを受け入れること、対話をすることがとても重要だとおしゃっていました。
私自身、頭でわかっていてもなかなか違いを受け入れられない、頑張ろうと思っても考え方や行動をなかなかな変えられないと落ち込み、反省することが多いのですが、柔軟性を身につけながら誰かのスタイルに寄り添うことで「多様性」を実現できればと思います。