考え方

一生懸命に取り組むと成長できる

株式会社フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。

1月は新年ということもあり新しいことを始めるのに最適な月です。ユーキャンに代表される通信講座もCMコストの大半を1月に割くといわれています。

私は新しいことに取り組むことや勉強は嫌いではないので頻繁に知識の補充を行っています。読書や資格の勉強、パソコンスクールなど自分のスキルアップや成長につながることについては時間もお金もかけている方かと思います。

2018年は特に以下のことを頑張りました。

 

パーソナルジムで12kgの減量

ターンアラウンドマネージャー(事業再生の専門資格)の取得

高度なExcel(ピボット、マクロ、VBA)を学ぶ

 

正直、仕事が多忙である中でこれだけ時間を確保するのは結構きつかったです。

 

一方で自分の成長や自己実現に向けてはあまり興味が湧いてこない、もしくは何をすればよいかわからない方も多いのではと思います。

仕事柄多くの中小企業へ訪問し経営者クラスから管理職、一般社員の方と幅広く接点を持つ機会がありますが、確かに自分に投資している方は非常に少ないように感じます。

 

 

私は仕事や資格だけが学びではなく趣味や自分の好きなことであってもとにかく一生懸命に取り組むことから始めてみてはどうかなと思います。

 遊びでも何でも一生懸命にやると必ず得ることがあります。そのジャンルの専門知識や同じ仲間との交流などがそうです。

 とにかく何でもよいので一生懸命に取り組むことが成長につながります。

 仕事と家の往復で何か人生がつまらないと考えている方は、自分の好きなこと、したいこと、できることを何か一生懸命に取り組んでみてはいかがでしょうか。

 どうせ時間を費やすならやはり充実感を伴いたいものです。

また、経営者は趣味ではなく一生懸命に経営と向き合っていただきたいと思います。

 業績や顧客満足度の向上、社員教育など経営者には一生懸命に取り組むべきことが目の前にたくさんあります。

 すべきことがたくさんあるのは幸せなことです。

 経営者は業績が向上するとすぐ気が緩み、易きに流れる傾向が強いです(私もそうです)。

 ですので、34年に1回くらいは不景気や業績悪化に陥った方が逆に気が引き締まってよいかもしれません。

 一生懸命に取り組むことは瞬間的にはできても持続するのは簡単ではありませんし、特に経営となるとその傾向は強くなります。

 決めたことを一生懸命に取り組むには、気持ちが冷めてきたときに再度温める行為が必要ではないかと思うのです。

経営なら月次試算表の確認や月1回の会議の場が最適でしょう。

 かくいう私もメンタルが弱いので、強くなるためにわざと心身に負荷をかけ2019年も一生懸命に生きていきたいと思います。

 来年の今頃には少しでも成長した姿をお見せできればと思います。

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考え方
失敗は成功のもと

こんにちは。営業事務の中村です。

 

日々仕事をする上で、失敗がつきものですが、その失敗から学ぶことが重要だと思っています。

 

弊社でも、毎朝「トライ&エラーの共有」という名前(最近までミスクレームの共有という名前でしたが朝からネガティブすぎるという理由で改名いたしました。笑)で失敗やヒヤリハット、良かったこと等を朝礼で共有しています。

 

ミスや良かったことを共有することで「こんな事例があったのか、自分も気をつけよう」や「こんな気遣いの視点があったとは!わたしも真似させてもらおう」と感じます。

 

この取り組みを通じて、他者のミスや成功体験を知ることで、自らの行動に活かす気づきを得ることができます。さらに、同じ過ちを繰り返さないために、その原因や背景を共有し、共通の課題として捉えることで、組織全体での問題解決力が向上し、貴重な知識や経験が蓄積され、それが会社の財産となります。

 

失敗を恐れずチャレンジし「トライ&エラーの共有」を継続させ、より柔軟で創造的な組織文化を築いていきたいです。

 

中村菜摘

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「判断力」を磨く

こんにちは、営業事務の造田です。

 

日々の業務の中や日常生活の中では「判断」をしなければならない場面がたくさんあります。

 

迅速かつ果断に行動する「決断力」とは異なり、「判断力」は物事を正しく認識し、論理的に評価することとされています。

 

私はどちらかといえば、あまり迷わずに判断をしてしまうことが多いのですが、時には「別の選択肢をとっておけばよかった」と後から感じてしまうこともあります。

 

判断力は人のセンスや経験から自然と身につくもので、判断力を磨くには時間がかかるというイメージがあったのですが、実は必要な観点を意識してトレーニングをすれば意外とすぐに判断力を習得できるようになるそうです。「判断力検定」という試験もあり、自分の判断力を測ることもできます。

 

判断力を養う観点はたくさんありますが、特にこの4つが重要だと考えられます。
① まずは自分で決める習慣をつける
② 客観的に物事を見る
③ SMARTを用いて目標を設定する
④ 目的を常に意識する

 

すぐに判断してしまう前にこれらの観点を頭の中で思い出すことで、判断ミスを減らすことが出来ると感じます。私はこの中でも②客観的に物事をみる、④目的を常に意識するということを日々大切にし、判断力を磨いていきたいです。

 

                                         造田 朋夏

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「相乗積」を活用した営業戦略の立て方!

こんにちは、伊藤です。
梅が咲き始め、また、私の好きな日本酒も新酒が出荷される時期となり、少しずつ春の訪れを感じている最近です。
さて、今回のテーマは「相乗積」を活用した営業戦略の立て方!です。 

日頃、営業活動を行う中で、
「A社は当社のシェアが大きいから、売上を維持するための守りの営業を行う」や、
「B社は当社の取引がないから、攻めの営業を行う」など肌感覚ではわかりながらも
「どの取引先でいくら売上を伸ばせばよいのか?」「適正利益率はどれぐらいなのか?」を判断するのは困難ではありませんか。
 

そのような場合に活用できるのが「相乗積」です。
「相乗積」とは、「売上高比率×粗利益率」で求められ、部門・商品群ごとの利益貢献度を表すものです。
スーパーマーケットなどの小売業者の店舗レイアウトの改善検討時やマーケティング戦略立案時に活用されることが多いです。

 
今回は、部門・商品群を、取引先に置き換え、各取引先の利益貢献度を計算し、取引先別の営業戦略を考えてみたいと思います。

まずは、取引先別リストを作成し、取引先ごとの売上高構成比×粗利率で相乗積を計算します。
今回はエクセル形式で作成しました。
相乗積の合計は会社全体の粗利率と一致します。

 

次に考えるのは当社の粗利益率の目標値です。
現在、14.81%が会社全体の粗利益率のため、15.00%を目標と設定します。

売上高の大きいC社の利益が改善出来れば粗利率の向上は期待できますが、売上構成比40%以上を占めており、
価格交渉をすることで売上が減少する恐れもあります。
そのため、売上構成比が高すぎず、利益率改善が期待できそうな取引先を検討します。
今回はD社の利益率改善に取り組み、会社の粗利益率15%を目指します。

D社の売上高、粗利金額を変更しないといけませんが、
エクセルでリスト作成する場合は、是非「ゴールシーク」という機能を使ってみてください。
ゴールシークとは、あらかじめ設定した目標値(答え)からいくら必要なのか逆算で計算をしてくれる機能です。

 

数式入力→会社の現在の粗利益率合計が表示されている数式セルを選択、
目標値→15%と入力、変化させるセル→D社の粗利金額のセルを選択し、OKを押します。 
会社の粗利益率15%となるため、D社で獲得するべき粗利益金額、粗利益率が計算されました。

もちろん、机上の算定結果だけなので、利益交渉を成功させるための戦略も必要ですが、
ターゲット顧客や営業戦略を決定しなければ始まらないと思います。
是非1つのツールとして活用してみてください。 

伊藤 侑加